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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十八話 アンネローゼ様を救い出します。
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・ええ・・・・わかったわ。」
ほどなくしてレイン・フェリルから通信が飛び込み、イルーナはその報告を聞きながらうなずいている。こういう時のレイン・フェリルの手際には隙がない。短時間でこれほどまでの動員とポイントを絞っての包囲ができたのもその表れだ。
「構わないわ。アンネローゼの身柄が無事であれば後は皆殺しにしても構わない。・・・そうよ。たとえベーネミュンデ侯爵夫人であっても。ええ、頼んだわよ。」
傍らに立っていたシアーナは信じられない顔をしてかつての主席聖将を見つめていた。突入許可、の指示を送ると、イルーナは自室の机の上で両手を組んで祈り始めたのだ。小声ではあったが「お願い・・お願い・・・。」と切れ切れに切羽詰まった声が聞こえる。神頼みなどということはこの現実家で冷静無比な女性騎士には似合わない所作であったが、それだけ必死なのだろう。シアーナも片隅で祈り始めていた。
一方――。
突入部隊を指揮する元帥府憲兵隊司令官レンネンカンプ少将はコルネリアス・ルッツ中将、ジークフリード・キルヒアイス少将、アウグスト・ザムエル・ワーレン中将らが陣頭に立つと聞いて驚きあきれ、いさめた。
「提督方が自ら先頭に立つというのは危険すぎますぞ。敵は何人いるのかもわからない状態なのです。」
「ですが、このまま時を過ごしていることはできません。アンネローゼ様の身に何かあれば、私は、私は――!!」
いつになくキルヒアイスが蒼白な顔をしている。エレインもレイン・フェリルもアリシアもヴァリエも、そして駆けつけてきたアレーナももはやぐずぐずしている時ではないと思っていた。ヴァリエとアレーナは貴族令嬢ではあったが、すでにラインハルトとイルーナらの知己であったから顔は提督たちも知っていたのだ。この時、アレーナもヴァリエもドレスではなく銀河帝国における帝国軍女性verの軍服を着ている。
「構わないわ。時間がないもの。包囲体制は崩さず、少人数で突入。陽動をかけて、敵がそちらに注意を向けたすきに一気に入るわよ。レイン!!」
アレーナがすかさず指示を下す。うなずいたレインがさっと手を振り上げると、一部隊が爆炎筒を投げ込んだ。これは派手な音と閃光が出るだけで無害なものである。
「突入!!」
手を振り下ろしたアレーナの号令一下、当の本人とキルヒアイス、ルッツ、ワーレン、アリシア、エレイン、そして十数人の兵隊が飛び込んでいった。たちまち内部にいた地球教徒やその同調者らと激しい銃撃戦になったが、転生者たちは臆することがなかった。たとえ現役の軍人であろうと戦闘力にかけては到底彼女たちにかなうものではなかったのである。剣が一閃、二閃するとその数倍の人間が吹っ飛んで二度と起き上がることがなかった。だが、アンネローゼらの姿はない。
「熱感知機能は上を指し示しています!」
憲兵の一人が叫
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