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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十八話 アンネローゼ様を救い出します。
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「先ほど弟君が元帥府からの帰路に交通事故に遭われ負傷された由報告がありましたゆえ、伯爵夫人におかれましてはすぐに郊外の病院にご出立されまして――。」
「それを早く言いなさい!!」
アレーナは帝都残留組に連絡し、ただちに四方八方に捜索の手を伸ばし、極低周波端末でイルーナらに報告した。
「本来であれば数千人の護衛役をびっしりアンネローゼの館に貼り付けなくちゃならないのに!ノイエ・サンスーシの奴ら何してくれてんの!?」
珍しく息巻くアレーナにイルーナは冷静に、
『慌てないで。アンネローゼをこのタイミングで拉致されたのは痛いけれど、まだ間に合うわ。そう遠くには行っていないはずよ。検問体制を強化して網を絞り込むようにすればいいのだから。』
イルーナはラインハルトにすぐに急報しこのことを知らせようとしたが、生憎ラインハルトは帝国軍三長官と共に対アーレ・ハイネセンの軍事作戦会議を行っていてオペレーターに拒絶されてしまったのだ。取り付くシマもない。
「ローエングラム元帥に緊急のお話があるのよ。これを取次しなかったらあなたの首がどうなっても私は知らないわ。それでもいいの?」
低いが凄みを込めて言うイルーナの顔と声に蒼白になりながらも「おきのどくですが規則ですので。」の一点張りでしのぎ切ったオペレーターもまた特筆すべき胆力の持ち主だろう。だが、今回はそれが仇となった。
「わかったわ。もう結構。」
通信を切ったイルーナは麾下の元帥府憲兵隊司令官ヘルムート・レンネンカンプ少将と帝都防衛司令官のバーバラ・フォン・パディントン中将に市街地該当区域の外周を封鎖させて一斉捜索に当たらせた。ハーラルト・ベルンシュタイン中将がこれを見とがめて「憲兵隊の職務を犯すがごとき動きは慎んでいただきたい。」などと横やりを入れようとしたが、イルーナは黙殺した。ベルンシュタイン中将など後で実力をもって排斥すればいい。なお邪魔立てするというのならば斬り捨てるまでである。転生者たちは総動員され、あらゆる方面を徹底的に捜索したが、意外な方面から行方が知れた。
急を聞いて昼食を取っていたレストランから車で元帥府に戻る途上のコルネリアス・ルッツ中将とアウグスト・ザムエル・ワーレン中将、そしてジークフリード・キルヒアイス少将がすれ違いざまに郊外に向かおうとする車の中にアンネローゼの姿を見出したのである。三人はすぐに追跡を始めるとともに元帥府にこのことを知らせた。元帥府に詰めていた帝都残留組も必死に捜索を行っていた者たちもこれを聞いて一斉に後を追って飛び出した。イルーナはシアーナを連絡係に残しただけで、自身は中央にあって絶えず入ってくる情報を収集して現場につなげている。
ほどなくして現場が知れた。古い廃ビルの一画で既に駆けつけた憲兵隊と応援部隊によって包囲されているとのことだった。
「ええ・・
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