19話「ロリのために労働しているが、俺はロリコンではない@〜金バッジと銅バッジの壁〜」
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と地下で拷問しまくるぞ!この都市で国際法が通用すると思うなよ!」
侮蔑した視線とともに、俺を見下す金バッジども。その視線と侮蔑の感情を受けて、白真珠の怒りは当然のごとく噴火した。
小さな両手が、ガシッと二人の金バッジの手を掴む。次の瞬間、白真珠は力任せに強引に空へとポイッと数十メートル上空へと放り投げた。
その行動で金バッジ達は、俺と白真珠を……完全に排除するべき敵だと認識し、銃を持つ奴は銃を乱射。魔法を使える奴は魔法を詠唱しはじめた。魔力武器からは低威力の魔力弾がたくさん生成されてやってくる。
「貴様らぁー!やはりバグダインの刺客かぁー!」
「見かけに騙されるな!あの小さい娘は怪力だぞ!」
うむむ……銃弾や低威力の魔力弾は魔力障壁で防いだり、弾いたりできるのだが、魔法はやばい。
一応、この場にいる全員を一度に黙らせる魔法は存在する事は存在するし、敵の魔法の欠点そのものを利用して倒すという選択肢もある。
だが、護衛を倒してどうする。ブラドさんを守るためにきたのに、護衛を排除するとか本末転倒だろ――そういう心の迷いのせいで、俺は躊躇していた。
幸い、白真珠が次々と金バッジを殴り飛ばしたり、凍らせていたから俺が死ぬ危険性は低いのだが、本当、この事態どうしよう……事前に、プラチナバッジの知り合いと連絡すれば良かった……。俺はコミュ障かもしれない……魔法に嵌りすぎて知人との付き合いが悪すぎた……。
「おやぁ〜|?トモヤ君じゃないか〜?」
聞き覚えがある懐かしい声が聞こえた。金バッジ冒険者達がその声のおかげで、戦闘を中断して――
「あ、ドナルドさん!知り合いですか?」声の主に話しかけた。
ドナルド。忘れるはずもない懐かしい名前だ。俺は幸運にも知り合いに出会う事に成功したのだ。安っぽいくたびれた茶色のスーツを着ているのが特徴的で、短い茶髪の冴えない外見をしている男だが――その胸元に輝くバッジは白色。すなわち、選ばれたエリート中のエリートである『プラチナバッジ』だ。
「いや〜、そこの少年は中々に将来有望な冒険者だよ。ほら、数年前に魔導学の一人者とか言われてネットでニュースになっていただろ?僕たちが使う魔法の一部は彼が考えた代物なんだ。そんな人物に危害を加えたら間違いなく君たちの実力じゃ返り討ちに合うね〜」
「ま、まさか……!?でも、それならカスの銅バッジなのはありえないんじゃ――」
「ダンジョン世界の闇に――触れる内容かもしれないからね。そういう質問はしない方がいいよ、君も長生きしたいだろ?」
ドナルド先輩のゾッとする冷たい声に、金バッジの青年は恐怖でブルブルと子猫のように震えた……特に可愛くはない。
「す、すいません!俺はそこの男が元プラチナバッジだと知らないですし、魔道学の第一人者であ
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