18話「ロリに100億円を貢いだが、俺はロリコンではない終〜魔氷剣〜」
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幸いなのは、先ほどのロリコン成金が自爆してくれたおかげで、周りにいた通行人は逃げて遠い場所へと行っている事だ……悪徳都市の住民なだけあって、危険から逃げる能力が高いなぁ……。逃げるという戦術は誰でもできて被害を抑えられる優良な戦術すぎる……。
「この爆弾テロ……バグダインの仕業なのでしょうか……?だとしたら僕、許せないです……」
「恐らく……無差別に色んな目標を狙う事で、警察のマークから外れるのが狙いだろう。幾らなんでもダンジョン学園や冒険者が居住しているタワーマンションを狙っても利益にはならないはずだ。マスコミ達にビッグニュースをプレゼントして、政敵を排除した騒ぎをできるだけ低く抑える……そういうゲスい意図を感じるな。こんな奴が都市長になったら……悪徳都市がもっと酷い事になりそうだ……発展途上国の独裁者並に酷いかもしれない……」
「つまり、お祖父様の命が危ない……って事ですよね?ああ、どうしよう。僕はこんな所で立ち止まっている訳にはいかないのに……そうだっ!バグダインの事務所を襲撃しましょう!あとは山となれ、悪党は塵となれ作戦です!」
「こらっ!?そんな事したら俺たちが指名手配されるぞ!」
「正義のためなら何をしたって良いんです!昔の偉い人が言ってたそうです!」
「大量虐殺やっていた側の理屈だぞ!?それはっ!」
「じゃ……どうすれば良いんですか?僕はどうすればお祖父様を守れますか?」
白真珠の不安そうな真紅色の瞳。俺は彼女の笑顔を見たいから、恐らく、こんな面倒臭い事をやっているんだ。ならば答えは簡単だ。俺がやるべきことは――
「……こんなところで悩んでいても無駄だ、さっさと仕事を貰いに行くぞ。この世は行動あるのみだ」
俺は右手をポンッと、白真珠の小さな頭に載せた。
「お前のおじいさんの護衛の仕事とかな。ほら、風呂で言っただろう?知り合いがいれば護衛の仕事は受けられるってな。居なかったら知り合いのプラチナ冒険者に金を払って、一緒にブラドさんを護衛すれば良いしな」
「お師様……ありがとうございます。僕、お師様が居なかったら……えと、バグダインの家に殴り込みに行って、お祖父様に迷惑かけていたと思います……」
「もちろん、その時の依頼料は白真珠の借金だ」
「僕が破産しちゃいますよ!?ロリに小判展開が欲しいです!」
俺はロリコンではない。だが、この可愛い銀髪ロリ娘のためなら一肌脱げそうな気がするのだ。
しかし、都市長の暗殺、選挙に立候補した政治家、ダンジョン学園、冒険者が集まるマンションへの爆弾テロ……魔族側の仕業の可能性もあるが、さすがに人間が魔族に与する訳がない。
組んでも待っているのは、生き地獄という有り難くない報酬な訳だし……。
一体、何がどうなっているんだ……?
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