17話「ロリに100億円を貢いだが、俺はロリコンではないB〜これが金バッジ冒険者の実力だ〜」
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……この二人、やる気があるのだろうか?俺の戦う気力が削がれて、殺る気ならぬ戦う気が起こらない。
白真珠の方は考え事が纏まったのか、白い指先をズビシッ!とロリコン成金達に向けた。
「分かりました!アナタ達は漫才師ですね!」
「ちげぇよ!ほら!兄貴っ!あいつが敵ですよ!とんでもないロリコンなんすよ!」
不良少年が扇動した。分かりやすい情報を教えた。するとロリコン成金はゲロを全て吐き終えてスッキリした後に俺を睨んでくる……酒に酔っていて目元が落ち着かなくて……戦闘以前の問題だぞ、これ……。
「敵?魔物かぁー!見えるぞー!ゴブリンだなぁー!退治してやるぅー!」
どうやらロリコン成金は……酒の飲み過ぎで認識能力がゴブリン並に低下してしまったようだ。
おかげで虫けらを踏み潰す感覚で魔法を詠唱している。魔法の内容は爆裂弾(ボム・ボール)だ。紅い弾丸を生成して、何かに接触した途端、大爆発を引き起こす人気魔法である。
ロリコン成金は膨大な魔力を消費して、10個の赤い弾丸を作り上げつつある。これが直撃したら俺は即死だろう。というか、認識能力が低下しているから何処に撃つつもりなのか、さっぱり分からん。
それと……、以前、俺が説明したように……この魔法は欠点だらけだ。対処方法は幾らでもある。
「誘導弾」
俺は長い呪文の詠唱が不要になったカスタマイズ魔法を発動した。誘導能力が極端に強化された、白い小さな弾丸が生成されて、ロリコン成金が作った紅い弾丸を次々と貫く。
そうすると――接触したら大爆発を起こすという性質がある以上、問答無用で10個の弾丸が大爆発を引き起こし、ロリコン成金に爆風と熱を浴びせた。彼は爆発エネルギーで空を飛び、コンクリートの地面を何度も跳ねてボインボインーと跳ねまくり、空飛ぶ豚と化したロリコン成金の後ろを不良少年が追いかけていく。
つまり、なんだ……魔法の特性を理解している俺の圧勝だった訳だ……酔っ払いに勝利しても自慢にならないが。
「俺は……酔ってねぇ……アララたん最高……」
「兄貴ぃー!」
これでロリコンどもの戦意が失せたはずだ……と言いたいが、酔っ払いは酔っている間の事は何も覚えていない生き物だ。
きっと、明日になったら、またやってくるだろう。回復魔法使えば治る傷だし。
クイクイッ、気付けば白真珠が俺の袖を掴んでいた。何やら欲求不満を訴えるような不満そうな顔をしている。可愛い。
「ぼ、僕の活躍する場面がどんどん削られている気がします!普通、新しい武器を手に入れたら、それで活躍したりするのが戦隊ヒーロー物の常識なんですよ!お師様!」
「いや……ちょうど良いのが分からんが……厄介なのが来たぞ」
「はい?」
俺の言葉で視線を、道路へと向けた白真珠が驚い
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