13話「ロリと裸の付き合いをしたが、俺はロリコンではないB〜おっぱいの谷〜」
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し、命は軽いし、バッジのランクが低い奴は低待遇されて差別されたり、虐待されたりして結構ハードな日々を送っている奴らだらけなのだが?」
「……お爺様に会うためです」低くて切ないロリボイスだった。
「……それまた凄い動機だな。お爺さんを探して三千里ならぬ……えと、ここから地球まで最短でも1万km以上くらいあるよな……お爺さんを探して一万里か」
「ほら、あの人です」
白真珠の柔らかい小さな指が、テレビの画面を指し示した。
テレビには、白いスーツで清潔さをアピールしたお爺さんの写真が、大きくに映し出されている。
髪も真っ白、時計も真っ白、どれだけホワイトな色が好きなんだ!とツッコミたくなるくらいに、真っ白な老人……ブラド・パールが映っていたのだ。
写真の下にいる、二人のアナウンサー達が好き勝手に現状の選挙状況を伝えている。
『都市長選挙戦は、ブラド候補が圧倒的にリードしてますね〜、この都市を浄化してやる!っていう宣伝文句が一部のまともな人間達を引きつけたのでしょうか?』
『いえいえ、対立しているバグダイン候補が逆転する可能性はまだまだありますよ。彼は前都市長の懐刀と呼ばれ、この都市を象徴するような人物ですし』
『ですが現在、ブラド候補への支持率が91%、バグダイン候補への支持率は2%なのですが……?』
『前の都市長は支持率0%で、連続当選してましたからね。まだまだ挽回するチャンスがありますよ。自分以外の候補者を全員殲滅しても当選できますしね。
ああ、もちろん、警察や米軍のお世話にならない方法で選挙をやってほしいんですが、最近のテロ事件を考えてみても望み薄でしょう』
『放送カット!放送カット!これは流しちゃ駄目!』
「とんでもないお偉いさんの孫娘だった!」
まさか、この悪徳都市の頂点に君臨するかもしれない存在が、白真珠の祖父とは知らんかった。
……いや待てよ?白真珠が吸血鬼という事は……ブラドさんも吸血鬼なのではなかろうか?
この腐った悪徳都市を浄化し、クリーンにしようとする人物が、人間を食べる化物だったとは酷いオチである。いや、孫娘の白真珠がこんなにも良い娘なのだから、輸血パックやトマトジュースで我慢している正義の吸血鬼かもしれないから、これ以上の推理は白真珠の言葉を待ってからにするとしよう。
「……白真珠、お前、凄い偉い所のお嬢さんだったんだな……いや、確かブラドさんは富裕層出身じゃないから、結構、貧乏だったりするのか?」
「……僕、おじい様と会ったことがないんです」
「え?すごく複雑そうな家庭の事情があったりするのか……?」
こういう場合、親と祖父の仲が悪くて会う事がほとんどないパターンが、現実世界のテンプレなのだが、白真珠から返ってきた言葉は――
「僕のお母様とおばあ様
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