第70話 水着
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る
「し、白井さん!?」
「うぐぅ......」
「どうやら失敗したみたいね」
「どうだったんですか!?少しでも見れましたわよね!?」
湾内が鬼気迫る表情で倒れている白井を持ち上げると尋問に近い形で取り調べを行なった。
「お......お姉様にサソリが」
「あ、あたし?」
「あちゃー、姿変えられるの忘れてましたね」
「さすが私が認めた旦那ね」
「女性に姿変えられるならこちらでも良かった気がするわ」
「待って待ってー!何でサソリあたしになってたのー!?あたしの姿で着替えていたの?」
「うーむ......姿が女性なら覗き行為自体は同性の戯れになるのか......いや、でも元々男性だからどうだろう?」
「御坂様の姿にサソリが......どうなっていますの?」
新情報が多過ぎて混乱している婚后が頭を抱えていると水着に着替えたフウエイが用意されたワニの浮き輪を持ち上げながら右眼を万華鏡写輪眼にしている。
「んー、パパ先に行ってるって」
「ん!?」
「ど、どういう事ですの?」
「もしかして分かるのサソリの事が?」
「うん!フウエイとパパのこのまんげきょって繋がっているから見えるの〜」
な、何ー!?
フウエイの衝撃の言葉にへなへなと力が抜けた一同。
「どーしたの〜?」
「フウエイちゃん......もっと早く言ってくださいな」
完全に殴られ損の白井が絞り出すようにフウエイの肩を掴んだ。
もっと早く気付いていれば......このまたとないチャンスをモノに出来ましたのに......
「んっ?という事は旦那もこっちの部屋が見えた事にならないかしら?」
鋭い洞察力を持つ麦野の一言に湾内と白井を始めとしたメンバーが頬を赤く染めて軽くモジモジし始めた。
「しょうがないですわねー」
「これは防ぎようがないですわ」
「何でみんな超嬉しそうなんですか?」
「もう疲れたわ」
「???」
更衣室を出たサソリは真っ白な部屋に眺めていた。
「何だ此処?」
長めの短パン水着で身体の至る所に生々しい傷痕が残る姿で立っていた。
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