第70話 水着
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こんなに一杯で大丈夫なの?」
「いえいえ〜、大丈夫ですよ(常盤台のエースやら高位能力者がこんだけ集まれば広告効果は絶大です!)」
少し影のある笑顔を一瞬だけ浮かべるが事務的な所作をすぐに開始していく。
ん?
本心がダダ漏れだった気がするが
「こちらが契約書と注意事項になりますね。よろしけば代表者のサインを頂けますか?」
渡された紙を眺める湾内はボールペンで自分の名前を書き上げた。
記入日や名前等漏れがないかを流し読みで受付の人が確認するとニコリとして奥の部屋へと案内した。
そこには男性と女性の二部屋が用意されていて隣合っている。
「それでは別れて入って貰いお好きな水着を選んでください」
「大丈夫ですわ!」
「はい?」
「湾内さん?」
湾内が勇気を出して受付係に慣れていない大声を出して言う。
御坂が冷や汗を流しながら手を前に出して事態の把握をしようとするが......
「大丈夫ですわ!サソリさんと一緒でも構いません!」
「いやいやいやいやいやー!!?落ち着いて湾内それはマズイって」
「ちょっ!?超何言っているんですかー!!」
「殿方と一緒に......その......ダメですわ
湾内の爆弾発言にまとも勢の御坂と絹旗、婚后は顔を真っ赤にして両手をブンブンに振って混乱する頭を整理しようとしている。
「ねぇ!?みんなもそうでしょう?」
と同意を求めるように集まっている一同に投げ掛けるが
「いや別に良いんじゃない?」
「そんな事どうでも良いからリフレッシュしたい訳よ」
「まあ、ここで女性の魅力を学ぶのも良いかと思いますわ」
「私としてはサソリ様の身体を隅から隅まで観れる良いチャンスかと」
「サソリ君が私達の裸を見て劣情を催すか知りたいものだ」
「あー、それあたしも気になりますねー」
「佐天さん......面白そうだから手を挙げてません?」
「あ、バレた。てへ」
「パパと一緒が良い〜」
と意外にまんざらでもない他のメンバーにまとも勢の3人が軽く閉口してしまった。
「ちょ、超待ってください!?私達が少数派だったんですか?」
「誰もアンタの幼児体型に興味ないわよ」
「んな!?年齢や身長もろもろ考慮すれば私のボディラインが理想的ですよ!!そこまで言うなら超見て貰おうじゃないですかっ!」
「絹旗さーん!」
「い、異常ですわ....,,ハレンチな。あ、泡浮さんはそうは思いませんわよね?」
少しだけ泡浮は頬を染めると軽くコホンと上品そうに手を口に当てた。
「少しなら」
「泡浮さんもそっち側ー!?」
何やら空気が読めなくなっているような雰囲気を感じ取った御坂と婚后。
居づらくなった受付係が逃げるようにその場から先ほどの駆け寄りよりも2倍のスピードで消えて行った(当社比)
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