暁 〜小説投稿サイト〜
エターナルユースの妖精王
小犬座の星霊
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先ほどから気になっている事について聞いてみた。

「その、お前が抱いてるのがニコラか?」
「え?…うん、そうだけど」

小刻みに震える白い謎生物。つぶらな瞳にじっと見つめられ、こちらもじっと見つめ返す。鼻なのか何なのか解らない角もどき、下がった眉、笑ったように開いた口。一つ一つのパーツをじっくりと眺める。
数秒見つめ合った後、ニアは珍しく困ったように眉を寄せた。

「……どれだけ見ても犬に見えない…だと……?」
「そんな真剣に言う事じゃないよ…」

戸惑った声色で呟いたニアに、テーブルに座ったハッピーがツッコんだ。








話は戻って、ニコラと契約した頃。

「そうだ!!名前決めてあげないとな」
「ニコラじゃないの?」
「それは総称でしょ」

それはナツやルーシィを見て人間と呼ぶようなものである。真正面からニコラと向き合うハッピーにそう返してから、ルーシィは顎に手を当て考え込む。
何か特徴から、とニコラを見る。二頭身の姿を見つめて、思いついたのかポンと手を打った。

「おいで!プルー」
「プーン!!」

しゃがみこんで腕を広げると、プルーは四足でこちらに駆けて来た。そのまま胸に飛び込んできた星霊を抱きしめる。

「プルぅ?」
「何か語感が可愛いでしょ。ね、プルー」
「プーン」
「プルーは()()座なのにワンワン鳴かないんだ、変なのー」
「アンタもにゃーにゃー言わないじゃない」
「プーン」

首を傾げるナツを、座ったまま見上げて笑う。呼びかければちゃんと答えてくれる辺り、プルーも気に入ってくれているのだろう。
……これは余談ではあるが、犬か猫かなら断然猫派、白黒三毛それ以外も平等に好きな無類の愛猫家であるニアからすると、猫の姿なのに普通に喋るハッピーは衝撃的だったりする。ルーシィしか知らず口止めもされている事ではあるが、「猫なのに鳴き声が違う…にゃあと鳴かない猫なんて猫じゃない……!!!」と愕然とした様子で両手両膝をついていたりもする。
鳴き声云々でそんな事を思い出していると、急にプルーがルーシィの腕の中から飛び出した。

「!?」

驚くルーシィの前で、突然プルーが踊り出す。まずは両手を右に持っていき右に移動。

「な……何かしら…」

止まったと思ったら両腕をしゃかしゃかと上下に振り。

「プーン」
「えーと……」

腕の振りを止め、両腕で丸を作ってダンスは終わった。
一連の動きをしっかり見てはいた、何か伝えたいのだろうなというところまでは解った。だが、その伝えたい内容が全く解らない。一緒に踊ろう、だろうか。多分違う。

「プルー!!!お前いいコト言うなあっ!!!!」
「何か伝わってるし!!!」

頭を悩ませるルー
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