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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
29本土決戦兵器
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だった父親は、損得を打算上皿天秤で比較して、この男を抹殺して娘にも二度と口をきいて貰えず出て行かれたり、ピーちゃん共々仕返しされて始末されてしまうのを考慮して、目の前の男を殺せないのを感じて陥落した。
「ううっ、ううううう〜〜〜」
「泣くな、娘とはいつか、嫁に行くものだ」
 手塩にかけて育て、魔族幹部手ずからオムツの交換までして、風呂にも入れ、何かに感染して熱でも出したら、大騒動で回復魔術者総動員で治し、警護役のドラゴン複数と兄弟同然に育て、参観日とか運動会には休暇まで取り、兄弟最強のレッドドレゴンまで付けたのに、娘を奪われてしまい泣き崩れる魔族幹部。
 当然今までに娘に近づいた男はピーちゃんと共謀して始末し、交際、婚約希望者も闇に葬って、婚約者など絶対に作らなかった父。娘が一生結婚できない呪いとは、こいつの事だった。
(これ、アカン奴や)
 今後も「ちょっと稽古を付けてやろう」と言われて剣とか素手で半殺しから全殺しにされたり、ピーちゃんからも笑顔のまま噛まれたり火を吹かれたり、愛情表現で軽く爆裂されたり、様々な姑、小姑の嫌がらせを受け続けるのが予想された。
「報告は以上だ、これからカズマ殿には、古代遺跡の発掘現場に行ってもらう、夜にはまた戻ってくる」
 父は娘を見送りに出て、目にしたピーちゃんに怒りをぶつけ「お前が一緒にいながらっ」と怒り、ピーちゃんも「お姉ちゃんに怒られたから」と涙ながらに竜語で話し、二人で男泣きしながら抱き合った。
「また孫ができれば産みに帰る、そうすれば孫は預けるから父上が育ててやれば良い」
「「はあっ!」」
 憎い婿の可愛い孫、父とピーちゃんは、この子が産んだ可愛らしい宝石を想像して喜びの涙に包まれた。

 発掘現場
 遺跡に到着したドラゴンは、穴の最下層までホバリングして降り、そこでカズマ達は安全靴とヘルメットを装着して、作業服の上着も着て、竹製の足場やタラップを降りて、何かの中に入った。
 その何かは30度ほど傾いて埋まったままで、中央の広間には照明器具が取り付けられて、木で段差も付けられて、滑り落ちないようにされていた。
(また日本語だ)
 計器類やスイッチには日本語説明が付いていて、どこかのナウシカさんの巨神兵みたいに、監視版のプレートに「東京精機」とか書いてあった。
「これを見てくれ」
 分厚い取説か何かを出され、表紙を見ると「本土決戦兵器、屠龍」と書いてあった
(うわあ……)
 本土決戦兵器と言えば、伏龍とか回天とか、試験中でも殉職する碌でもない兵器で、桜花みたいに1トンぐらいの爆薬を先端に付けてロケットで発射される自殺特攻兵器と相場は決まっていた。
「多少解析は進んでいてな、これがドラゴンスレイヤーであり、決戦を決める兵器だと判明している。これを動くようにして貰いたいのだ」

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