ガンダムW
1603話
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、影のゲートを作ってそこに身体を沈ませていき……次の瞬間には、既に動力炉のコントロールルームの中に俺の姿はあった。
ここまで来れば当然のように監視カメラの類はあるだろうが、俺が姿を現したのは物陰になっている場所だ。
……こうして見ると、そんなに大きくはないな。
まぁ、ここはあくまでもコントロールルームであって、動力炉その物は強化ガラスか何かの向こう側にあるんだから、おかしな話ではないが。
さて、こうして準備が整ったところで空間倉庫から銃を取り出す。
そして、天井付近にある監視カメラに狙いを付け……
次の瞬間、コントロールルームの中に連続した銃撃音が鳴り響く。
「きゃっ」
「おい、何だ!? 何が起こった!?」
「伏せろ、いいから伏せろ!」
数秒前まで作業をしていた連中が、そんな風に叫びながら床へと伏せる。
「いい判断だ。……さて、見ての通り既にこのコントロールルームは俺が占拠した。監視カメラも……まぁ、破壊されているので、異常があったというのは分かるかもしれないが、それでもすぐに反応するのは難しいだろう」
そう告げる俺の声がコントロールルームの中に響く。
ダンッ、と。銃声が周囲に響くと、少し離れた場所にいたOZの兵士が悲鳴を上げながら床を転げ回った。
一応死なないように左手首だけを撃ったのだから、感謝して欲しいくらいだ。
「ほら、そこ。妙な真似はしないように。……見ての通り、俺は銃の腕には自信がある。妙なスイッチの類を押すような真似をした場合、その騒いでいる男のような目に遭って貰うので、痛いのが嫌いなら大人しくしている事を勧める」
そう告げると同時に、コントロールルームに通信の着信を知らせる音が響く。
監視カメラが一斉に破壊されたのだから、警備室かどこかからの連絡だろう。
「そこの一番偉そうな奴。お前だ、お前」
銃口を向けたのは、初老と呼ぶべき60歳くらいの年齢の男。
「……儂か?」
「ああ。見たところ、ここの責任者だろ。……立て」
その命令に従い、男は立ち上がる。
「分かった」
そう言って立ち上がった初老の男に、通信システムの方を見ながら口を開く。
「出ろ。そして音声だけで通信に出て、動力炉に異常が発生して、爆発する可能性があると伝えろ」
「……何じゃと? お主、一体何を考えておる?」
「さて、何だろうな。とにかく早く通信に出た方がいい。このまま向こうが怪しんでここに突入なんてしようものなら、死人の数が増えるだけだぞ?」
そう言われれば、初老の男も俺の言葉に逆らう訳にはいかないと判断したのだろう。渋々ではあるが通信に出る。
「すまぬ、ちょっと問題が起こった」
『……そちらの様子を映し出していたカメラの映像が突
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