ガンダムW
1603話
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俺が影から飛び出て、1秒と経たないうちにOZの兵士は3人全員が意識を失って床へと崩れ落ちた。
「世の中にはフラグって奴があってな。……次からは気をつけるといい」
まぁ、それを言うのなら俺自身が今まで数々の死亡フラグをへし折ってきたのだが。
残念ながら、この3人にはフラグをへし折るだけの力はなかったのだろう。
ともあれ、意識を失った3人は大体が俺と似たような体型だったので、OZの制服に着替えるのはそんなに問題はなかった。
これで堂々と表を歩けるが……ああ、いや。仮面をしてるんだから、堂々と歩くのは無理か。となると、パイロットスーツの方だな。
こっちはヘルメットがあるから、仮面を外しても顔の判別は不可能……とまではいかないが、かなり難しい。
そう判断し、パイロットスーツへと着替えていく。
「さて。まずはこれでいきなり怪しまれるという事はなくなった。となると、次にどうやってバルジからOZの人間を追い出すかだが……無難にバルジ砲の発射準備で動力炉に異常をきたした……ってのがいいか?」
壊すだけなら楽なんだが、鹵獲を……それも中に人がいない状態にしなければならないってのは、何気に結構厳しいな。
ジェネシスの時は、まだ本格的に運用されていなかった事もあって人は少なかったし、ホワイトスターはそもそも誰も生きている者はいなかった。
そう考えると、正式に運用中の宇宙要塞を奪うというのは、今回が初めてになるのか。
……結構厳しいな。
ただ、そうは言ってもやらない訳にはいかない訳で。
「まずは動力炉だな」
気絶している男達を縛り、猿轡をして身動き出来ないようにしてから、バルジの中でも使われていない部屋の中に影のゲートを使って放り込むと、次に動力炉の場所を探す。
幸いというか、室内に置かれているコンピュータを使えば、動力炉がどこにあるのかというのはすぐに分かった。
この手の情報は機密情報じゃ? とも思ったが、その手の情報を見る事が出来なければ、そもそもバルジの中で働いている連中が移動する時に困るだろう。
勿論詳細なデータとかは見る事が出来ないが、どこに行けば動力炉があるのかを見る事が出来れば十分だ。
動力炉へと続く道には、当然のように幾つものプロテクトがある。
それこそ指紋やら声紋やら網膜やら、カードやら、暗証番号やら……
だが、それはあくまでも普通に移動する場合であり、俺のように影のゲートを使える者にとっては意味がない。
……いや、そもそも魔法とかが全く認知されていないこの世界で、それに対処した物を作れというのが無理な話なのだろうが。
「そんな訳で、早速お邪魔させて貰うか」
パイロットスーツのヘルメットを外し、そこに先程まで付けていた仮面を再度着けると
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