ガンダムW
1602話
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』
その言葉と共に、映像が終わる。
「……なるほど。こう来たか」
司令室にいる軍人達が、揃って騒いでいる理由が理解出来た。
その軍人達の視線が向けられているのを理解しながら、考える。
バルジでコロニー……もしくは連合軍の宇宙基地を脅す。
原作だとトーラスを宇宙に送るという風に装い、ガンダムを誘き寄せていた。
そしてコロニーを人質にしてガンダムを入手しようとしていたのだ。
結局はヒイロの自爆とトレーズの『エレガントではない』という判断により、済し崩しになったが……この歴史ではガンダムではなく、俺達シャドウミラーを相手にしてこの作戦が行われた訳だ。
……さて、これからどうするかだが、これは決まっている。
というか、寧ろある意味でこの展開を狙っていたと言ってもいい。
バルジのビーム砲は程々の威力――あくまでジェネシスに比べてだが――であり、宇宙での戦闘で有効に使える兵器だ。
もし入手出来れば、ニヴルヘイム以外にもう1つ、別の宇宙要塞を入手出来る事になる。
あるいは、ニヴルヘイムの武器として使うのもありか?
まぁ、どう使うのかは今考える事ではないが、バルジは俺がこのW世界で入手しようと思っていた物の1つだ。
どこにあるのかはOZの方でもかなり厳重に秘密にしていたので、迂闊に手が出せなかった。
だが……今なら、バルジがどこにあるのかがはっきりしている以上、こっちとしても手の出しようがある。
勿論バルジを入手するには、色々と厳しいものがあるのは事実。
そもそも、俺の空間倉庫に入れる事が出来るのはあくまでも生き物以外だ。
つまりバルジの中に1人でも人間がいれば、その時点で空間倉庫に収納は不可能になる。
それをどうクリアするのか……その辺が大きな問題になるだろう。
バルジはOZの宇宙における本拠地だ。
そのバルジには、当然大勢のOZがいる。
それをどうにかバルジから追い出し……そうする事により、ようやく空間倉庫に入れる事が出来るのだ。
だが、今回の件はそれだけの苦労をする旨味がある。
バルジのビーム砲……面倒臭いな。バルジ砲でいいか。ガンダニュウム合金製のMSやプラネイトディフェンサーを装備しているビルゴUですら消滅させるだけの威力を持つバルジ砲は、OZの心の支えと言ってもいい。
そのバルジがなくなってしまえば、取りあえず宇宙のOZについては心配する必要もなくなるだろう。
……勿論、バルジのような宇宙要塞がいきなり消え失せるのだから、大きな騒動になるのは間違いない。
OZの人間の中でも鋭い者なら、これまで何度か行われてきたOZの基地のMS消失事件と関連づける者もいるだろう。
そうなれば、自然と一番最初のMS消失事件……トールギスを保管していたコルシカ
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