ガンダムW
1602話
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がここに来たという事は、間違いなくこのルクセンブルク基地を攻める切り札があるのだろう。
……もしかして、本気でMDか?
まぁ、エアリーズをMDにすれば、連合軍のパイロットでは勝ち目がないのは明らかだ。
だが、それでもMSを20機程度で来るか?
MDは確かに一定の技量以下の者達にとってはどうしようもない程の強敵だ。それは認める。
しかし……MDであっても、結局はただのエアリーズでしかない。
これがビルゴやビルゴUであれば強力なバリアがあるので絶望的だっただろうが、エアリーズにそんなバリアは存在しない。
だとすれば、それこそ連合軍が得意な人海戦術……逃げ道がない程に密集して攻撃をするような真似をすれば、MDのエアリーズであっても回避は出来ないだろう。
となると、一体何があった?
そんな疑問を感じている間にも走り続け、俺達はやがて司令室へと到着する。
警護の兵士が俺の顔を見るとすぐに通し、部屋の中へと入り……
「どうすればいいんだ! 宇宙にいる同胞を見捨てるつもりか!?」
「くそっ、だから地上よりも宇宙を重視しておけばよかったんだ! 何だってOZにあんな物を……」
「今更そんな事を言っても意味がないだろ! とにかく、どうにかしないと宇宙の被害は馬鹿にならない!」
「戦うだけならまだしも……」
司令室にいる軍人達が、それぞれに騒ぎながら言い争いをしている。……一応会議か?
「アクセル代表を連れてきました!」
サリィの叫び声が司令室の中に響く。
すると、つい数秒前までは騒いでいた連中がすぐに黙り込み、俺へと期待の視線が向けられた。
「そんな視線を向けられてもな。そもそも、何がどうしてこうなったのか、事情を説明してくれないか?」
「あ、ああ。その……これを見てくれ。先程OZから送られてきた映像だ」
軍人の1人が、俺の言葉に頷くとコンピュータを操作して映像モニタに何らかの映像を映し出す。
この流れだと……
そんな俺の予想通り、映像モニタに映し出されたのはレディ・アンだった。
『通告する。すぐに無条件降伏し、シャドウミラーの機体をこちらに引き渡せ。猶予は私達がその基地に到着してから5時間とする。もし降伏をしなかった場合、宇宙にある連合軍の基地、そしてコロニーはバルジによって滅ぼされるだろう。繰り返す、無条件降伏し、シャドウミラーの機体を我々に引き渡せ』
そこまでを告げると、レディ・アンの表情には笑みが……嘲笑が浮かぶ。
『もっとも、貴様等連合軍が宇宙にいる同胞を見殺しにするというのであれば、精々抵抗するといい。また、ガンダムのパイロットとしてコロニーを見捨てるという選択肢を取るのもいいだろう。……それを選ぶのはそちらであり、選択肢はそちらにあるのだからな
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