暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第87話「助ける」
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ん!」

 しかし、中心に近い場所にいる二人に、驚いている暇などない。
 襲い掛かってきた触手を、葵は何とか逸らし、リニスが葵を連れてその場から離れる。

「おそらく...いや、ほぼ確実にとんでもない余波が来る!早く防御魔法を!」

「しかし、このような場所では...!」

 リニスが防御魔法を、葵がレイピアを振るいながら飛んでくる攻撃を防ぐ。
 魔力が司に集中しているからか、弾幕にならない程まで攻撃頻度が減っているため、二人でも難なく防ぐ事ができた。
 しかし、立ち止まって防御する暇がある訳ではなかった。

「あたしが盾になる!その間に術式を用意して!」

「分かりました...!」

 一番近い“殻”の内壁まで下がり、葵が霊力で身体強化してリニスの前に立つ。
 その間にリニスは頑丈な障壁を張るために術式を練る。

「護り...きるっ!!」

   ―――“刀技・金剛の構え”
   ―――“刀技・挺身の構え”

     ギギギギギギギギィイン!!

 レイピアを大量に魔力で作り出し、それを駆使して攻撃を弾く。
 負荷に耐え切れずに持っているレイピアが壊れても、すぐさま作り出しておいたレイピアを手に取り、触手や閃光を弾く。
 また、レイピアを射出する事で魔力弾も相殺する。

「っ...!行けます!!」

「了解!...“呪黒剣”!!」

 リニスの言葉に、レイピアを一際多く射出した後に飛び退き、リニスと並び立つようにしてから黒い剣を前方に生やす。
 気休めとは言え、その剣も盾となるようだ。

「重なり、高め合え...!」

   ―――“Decuple Protection(ディカプルプロテクション)

 リニスが十枚もの障壁を張る。
 重ねるように展開された障壁は、一枚一枚が相当な防御力を誇っているようだった。









   ―――....そして、二つの力が衝突した。











「っ....あの光は...。」

 外に出ていたユーノ達を戻し、シールドを張っていたアースラは、優輝が放った矢の光をようやく発見する。

「魔力が観測されない...って事は、優輝...!?」

「...あの光、間違いないよ。優輝が神降しした時にも見た力だ...。」

 ユーノがモニターに映る光を見ながらそう呟く。

「収束していた魔力が、打ち消されていきます...!」

「あれほどの魔力が相殺されるなんて...。」

 次元断層さえも起こしそうな魔力を、いとも容易く相殺した神降しの力に、リンディは驚きを隠せなかった。

「今の力の衝突で、黒い塊の一部が瓦解します!」

「...これで後は司を助
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ