第一部〜メンフィル・エレボニア戦争〜 外伝〜メンフィル・エレボニア戦争開戦〜
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ただと!?」
「ば、”化物”……!」
「クッ……よくも俺達の仲間を……!撃て――――!」
生身で機甲兵を圧倒したリィンの強さに驚き、恐怖した戦車に乗っている領邦軍の兵士達はリィンを砲撃で殺する為に砲口をリィンへと向けたが
「―――させません!全てを塵と化せ―――超電磁砲―――――ッ!!」
「魔力よ、爆ぜよ―――――アウエラの導き!!」
「な………っ!?」
「うおおおおおっ!?」
リィンに続くように馬を駆ってメンフィル軍から飛び出てそれぞれ馬を止めたセレーネは両手から極太の雷光のエネルギーを、エリゼは片手に集束した純粋魔力の球体をそれぞれ戦車にぶつけ、それらを受けた戦車は大爆発を起こし、二人の魔術や爆発に巻き込まれた戦車の中にいた兵士達は絶命し
「二の型――――洸波斬!!」
「え―――――グアアアアアアアア―――――ッ!?」
リィンは神速の斬撃波を残りの戦車へと放ち、神剣によって放たれた事で莫大な魔力や神気が纏った斬撃波は戦車に乗っている兵士ごと真っ二つに斬り裂いた!
「………………」
哨戒部隊の全滅を確認したリィンは解放していた力を抑えて元の姿に戻り、神剣アイドスを鞘に収めた。
「兄様!シグルーン様も功を焦るなと仰っていたのに、いきなり突出した行動をしないでください!」
「心配をかけてすまない、エリゼ。だけど初戦となるこの一戦で手柄をたてる”足掛かり”として一番槍をこなしたかったんだ。」
「だからと言って、心臓に悪い行動は止めてください!私もそうですがセレーネも本当に心配したんですよ……!?」
「うっ………本当にすまない。もう2度とこんな事はしない。セレーネも心配をかけてしまって本当にすまなかった。」
怒りと心配のあまり涙まで流す程のエリゼに怒鳴られたリィンは唸り声を上げた後申し訳なさそうな表情で謝罪した後セレーネにも謝罪した。
「い、いえ………お兄様が無事で本当によかったです……」
一方謝罪されたセレーネは若干顔色を悪くしてリィンを見つめて微笑んだ。
「セレーネ?顔色が悪いようだけどどこか具合が………―――あ。セレーネ……その……」
セレーネの状態が気になったリィンだったがセレーネが視線を向けている方向――――セレーネの魔術によって破壊された戦車や戦車の中にいて絶命した兵士達に気づくと辛そうな表情でセレーネを見つめた。
「どうかお気になさらないでください……わたくしもいつかは通る道ですし………それにお兄様を支えるのが”パートナードラゴン”であるわたくしの役目なのですから、どうか気にしないでください……」
「セレーネ………」
「あ………」
初めて人を殺した事による罪悪感で顔色を悪く
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