暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜
第一部〜メンフィル・エレボニア戦争〜 外伝〜メンフィル・エレボニア戦争開戦〜
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りは残しているはずです。もしメンフィル軍と街にいる防衛部隊がぶつかり合えば……」

「―――間違いなくメンフィル軍と領邦軍による市街戦に突入するね。」

エリオットの疑問に対してクレア大尉は静かな表情で説明し、フィーはクレア大尉の説明に続くように推測を口にした。

「そ、そんな事になったらケルディックの人達が………!」

「そ、その……クレア大尉はメンフィル軍が領邦軍に勝つ事を前提に仰っていますけど……領邦軍がメンフィル軍を撃退する可能性もあるんじゃないんですか?領邦軍には”機甲兵”がありますし。」

二人の推測を聞き、ケルディックの民達が市街戦に巻き込まれ、最悪の場合命を落とす事を悟ったエリオットは表情を青褪めさせ、マキアスは複雑そうな表情でクレア大尉に指摘した。

「あの戦況を見て、領邦軍がメンフィル軍を撃退できると本気で思っているのかしら?あんた達もさっき見たでしょ?メンフィル軍にとって”機甲兵がいた所で何の障害にもならない”圧倒的な戦いを繰り広げている事を。」

「そ、それは………」

「しかもよりにもよって”殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)”が全員揃っていた。あの3人が全員揃っている時点で最初から領邦軍の負けは確定している。領邦軍は100%”殲滅”させられるだろうね。」

サラ教官の指摘されたマキアスは機甲兵がいても、圧倒的な戦いを繰り広げていたメンフィル軍の強さを思い出して口ごもり、フィーは静かな表情で自身の推測を口にした。

「せ、”殲滅”………」

「今は領邦軍の事は頭の片隅に追いやっておきなさい!ケルディックに急いで、元締め達に説明して街の中で唯一の”中立地帯”である七耀教会に避難してもらうわよ!」

「”百日戦役”の時もリベールに侵攻したエレボニアもそうですが、エレボニアに侵攻したメンフィルも市街戦に突入した際七耀教会の施設には危害を加えなかったとの事です。その事を考えると恐らくメンフィルも中立地帯である七耀教会にまでは危害を加えないと思われます。ケルディックに到着次第、二手に分かれてケルディックの民達に状況を説明し、避難してもらいます!」

フィーの推測を聞いて呆然としているエリオットにサラ教官はクレア大尉と共に指摘した後指示をし

「「は、はい……!」」

了解(ヤー)。」

二人の指示に頷いたエリオット達はサラ教官とクレア大尉と共にケルディックへと急行した。



〜同時刻・オーロックス砦〜



メンフィル軍がケルディックに駐屯している領邦軍とぶつかる少し前、リフィア率いるメンフィル軍はオーロックス砦へと進軍し、その中にはメンフィル軍に復帰したリィンやリィンを支える為にメンフィル・エレボニア戦争の参戦に志願したセレーネ、そしてリフィアの専属侍女長
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