暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜
第一部〜メンフィル・エレボニア戦争〜 外伝〜メンフィル・エレボニア戦争開戦〜
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どうなっているの!?」

「………領邦軍とメンフィル軍が戦っている。」

領邦軍とメンフィル軍が激突しているその頃戦場より離れた所から双眼鏡で状況を見守っていた紅毛の男子―――エリオット・クレイグは混乱した様子で声を上げ、エリオットの疑問に対して銀髪の女子――――フィー・クラウゼルは静かな表情で答えた。

「そんな事はあの”戦場”を見れば誰でもわかる!それよりも問題は何でメンフィル軍が領邦軍と戦っているかだろうが!?」

フィーの的外れな答えを聞いた緑髪の男子―――マキアス・レーグニッツは疲れた表情で答えた後真剣な表情で声を上げた。

「……ま、普通に考えればメンフィル帝国によるエレボニア帝国侵攻だろうね。」

「そ、それは………」

「クッ……メンフィル帝国とエレボニア帝国の間に国際問題が発生したなんて話、少なくても内戦前は聞いた事がないぞ!?」

冷静な様子のフィーの推測を聞いたエリオットは不安そうな表情をし、マキアスは唇を噛みしめて声を上げた。

「―――”内戦前まで”はね。」

するとその時エリオット達の背後から女性の声が聞こえてきた。



「え―――――」

「こ、この声って、まさか……!」

聞こえてきた声が自分達にとって聞き覚えのある声である事にエリオットは呆け、マキアスは驚きの表情をした後エリオット達と共の背後へと振り向くとそこにはワインレッド髪の女性と水色の髪の女性がいた!

「フフ、お久しぶりです。皆さん、ご無事でなによりです。」

「サ、サラ教官……!?」

「それにクレア大尉も……!」

「サラ、わたし達を見つけるの遅すぎ。それでも元A級正遊撃士?」

水色の髪の女性―――エレボニア帝国の”鉄道憲兵隊”に所属しているクレア・リーヴェルト大尉はエリオット達に微笑み、ワインレッドの髪の女性―――”トールズ士官学院”に通う学院生である彼らにとって担任教官にあたるサラ・バレスタインの登場にエリオットとマキアスが驚いている中フィーはジト目で指摘した。

「ぐっ……これでも可能な限り早くあんた達の足取りを追って、ようやく見つけたのよ!?――――って、今はそれどころじゃないわ。急いでケルディックに向かって元締め達に領邦軍とメンフィル軍の戦いが始まった事を知らせるわよ!」

フィーの文句に対してサラは唸り声を上げた後疲れた表情で声を上げたがすぐに表情を引き締めて今後の方針をエリオット達に伝えた。



「へ……ど、どうして元締め達に……」

「メンフィルの侵攻ルートから推測するとメンフィル軍は街道での戦いが終わればケルディックを占領する為に街へと向かうはずです。そして領邦軍も幾らメンフィル軍を迎撃する為に多くの兵達を割いているとはいえ、最低限の街の守
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