暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
Side Story
少女怪盗と仮面の神父 40
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
がその時に相応しいと判断した。延期するなら、責任放棄の罪状を追加するが?」
 「うーん……それ、言い換えると、イオーネの断罪は「貴族で義賊」の義務ですよね。でしたら、伯爵の後継者でシャムロックな私が彼女を裁くのはアリですか?」
 「!?」
 「通常は世代交代寸前でもない限りありえない話だが、ハウィスはお前に責任を負わせたがらない。故にお前が職務を遂行する様は、ハウィス達への苦痛……罰に繋がる。よって、アリだ。元々、執行さえすればどちらの手でも構わないんだけどな」
 驚いたハウィスが半歩退くのを見て、あっさり頷く王子。
 (よし! 言質は取った!)
 「お、お待ちください殿……」
 「リアメルティ伯爵が後継者・ミートリッテ=インディジオ=リアメルティ! エルーラン殿下公認の下、初任務を果たさせていただきます!」
 物言いたげなハウィスを宣言で黙らせたミートリッテは、切迫している筈の状況にそぐわない自分の笑顔を、不快感露わなイオーネの瞳に映し見た。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ