提督はBarにいる×放火後ティータイム編・その2
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
語っている。
「さぁ、話をしてる間に炊き上がったぞ。『牛ごぼうの炊き込みご飯』だ」
ふわりと炊き上がったご飯からは、牛肉の脂の甘い香りと醤油の香ばしさが漂う。 ごくり、と唾を飲み込む音が聞こえる。待ちきれないようだし、さっさとよそって出してやろう。
《残り物で!牛ごぼうの炊き込みご飯》
・牛薄切り肉:100g
・残り物のきんぴらごぼう:100g
・米:2合
・醤油:大さじ1.5
・酒:大さじ1.5
・みりん:大さじ1.5
・唐辛子(輪切り):お好みで
・ほんだし:小さじ1
作り方としては、残り物のきんぴらと同じ位の量の牛肉の薄切りをフライパンで炒め、肉に火が入った所で醤油、酒、みりんで味を濃い目にする。普通に食べるよりも濃くしないとご飯に味が付かないので、上手く調整しよう。きんぴらに入っている場合は入れなくても良いが、お好みで鷹の爪の輪切りをほんの少し入れても美味いぞ。後は炊飯器や土鍋に研いだ米と目盛り通りの水を入れ、具材を入れたらほんだしを上からパラリと振る。そうしたら炊飯スタートだ。
「牛肉とゴボウは最高の組み合わせであります!」
なんて事を叫びながら、ガツガツと炊き込みご飯を貪るあきつ丸。陸軍には食える時に食っておかないと、という精神が根付いているとはいえ、がっつき過ぎだろう。反対ににーと提督は食が進んでいない。
「どうした?味付けが口に合わなかったか?」
「あぁ、いやいや。そういう訳じゃあ無いんですがね。さっきの大将殿の話を聞いてたら、俺ぁどんだけあいつらの事を理解してやってるのかと、ふと疑問に思いましてね……」
「そんなもん俺が知るか。自分から腹割って話さねぇと、向こうだって本音は出さねぇモンさ。……なんなら、俺みたいに料理でも振る舞ってやったらどうだ?案外喜ぶかもしれんぞ」
俺がそう突き放すと、にーと提督は再び黙り込んでしまった。こればかりは他者の踏み込める領域ではない、自分で悩み、迷いながら最適解を見つけるしか無いのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ