提督はBarにいる×放火後ティータイム編・その1
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逐艦のおチビさん達が呼び間違えたにーと陸曹が渾名になってしまって……」
あぁ成る程、と少し納得して苦笑いしてしまった。二等陸曹(にとー陸曹)と呼びたいのをにーと陸曹と呼んでしまい、それが定着してしまったのか。舌っ足らずな電や巻雲辺りがやらかしそうな事だ。
「そりゃ悪い事したな。改めて、この鎮守府の提督の金城だ。宜しくなにーと陸曹」
「あ、はい。どうも……」
戸惑い気味にだが、握手を返してくるにーと陸曹。…というか本名で呼ばなくていいのだろうか?まぁ本人も渾名で返事してるし、このままでいいか。
「さぁ、積もる話も立ちながらじゃあナンだ。早速店に案内しよう」
さて、店に案内して2人を座らせたが、提督の方がやっぱりデカい。タッパも俺より少し低い位だし、胸板もかなり厚い。提督ってぇよりも陸戦隊の隊長とか、そういう現場の指揮官だって言われた方がしっくりくる。そんな面構えだ……が、新米だし俺を前にして緊張してるのか、厳つい顔してオドオドしている。なんだかそのギャップがコミカルだ。
「しかしお前さんも大変だねぇ、40過ぎてからいきなり提督になれ、なんてなぁ」
苦笑いしながらグラスにビールを注いでやる。飲めない訳ではないと聞いていたので、挨拶代わりの乾杯用にな。
「あ、自分まだ32っす」
「32!?その顔でか!」
あ、やべぇ。また地雷を踏んじまったらしい。にーと陸曹カウンターに肘ついてガックリ落ち込んでるよ。いや、青葉の奴め調査資料にゃ歳なんて書いてなかったモンだから、見た目から歳を四十路と判断したんだが……まさか俺と一回り以上違うとは思わなかった。
「いや、スマン。よっぽど苦労したんだなぁ……」
その苦労が顔に現れている。主に、毛根の辺りに。見事なスキンヘッドで、顔の威圧感を3割増し位にしている。
「さて、喉も潤した所で注文いいでありますか?」
ゲフッ、というゲップの音で忘れてた存在を思い出した。所属艦でもないのにくっついてきたあきつ丸。こいつの目的を聞いておかんとな。
「そういやお前さん、このにーと陸曹の艦娘じゃあねぇんだよな?一体何しに来たんだ?」
「よくぞ聞いてくれたであります!」
ガン!とカウンターにグラスを叩き付けるあきつ丸。カウンターもグラスも傷が入るかも知れんから、あんまり叩き付けるのはご遠慮願いたいのだが、今は黙っておこう。
「実は自分、佐世保の陸自の基地に出向しているのであります」
「おぅ、そりゃさっき聞いたぞ?」
「そこで、海軍にはとてつもなく料理が上手い提督殿が居ると風の噂にきいたのであります」
何となく解るが、そりゃ恐らく俺の事だろう……改めて言われると照れ臭いが。
「そうしたら陸自
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