提督はBarにいる×zero-45編・その1
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っと〆た方が良いのだろうか?
大分話がそれたが、大体の因縁はこんな感じだ。
「で?その大隅子飼いの組織の奴が、ウチに何の用だと?」
『是非お前さんトコの飯が食いたいそうじゃ……まぁ、どこまで本心かは知らんがな』
「ケッ、んな事ぁ俺の関知する所じゃねぇやい。飯を食うだけなら無問題、そうでないなら……」
『ないなら?』
「“不幸なアクシデント”により、その憐れな手駒ちゃんは還らぬ人になるだけよ」
フン、と鼻を鳴らしながら俺はジジィとの電話を切った。
「青葉、居るんだろ?どうせ」
「呼びましたぁ?」
床の一部がパカッと開き、青葉が首だけをヒョコッと覗かせる。どこかから出てくるだろうとは思っていたが、そこは予想外だった。
「『隠し部屋とか秘密の通路ってロマンですよね!』って明石さんと妖精さん達が言ってました!」
何だろう、どんどん工廠の連中がフリーダムになっていってる気がする。しかし余計な事を考えるのは頭痛のタネ、それを長年の経験で学習した俺は完全にスルーする事に決めた。
「話は聞いてたろ?」
「そりゃもうバッチリ」
「んじゃ、いつもの通り頼むわ」
これも最早いつもの事だ。同じ海軍でも部外者を招き入れる際、信用の置けない人物であったなら事前に調査して対策を練る。情報収集は青葉の役目だ。
「了解です!……あ、駆逐艦の娘何人か借りていきますね」
そう言うと青葉は再び床下に引っ込んだ。……さて、情報が入るまでは動きようもない。いつも通りの業務をこなしますかねぇ。
青葉が戻ったのはそれから10日後の事だった。普段なら2〜3日で帰ってくる事が多い青葉からすれば、かなり手間取ったといえる。
「いや〜大変でしたよ。何しろ横須賀大本営のお膝元ですから、警備の網も厳しいのなんの……って聞いてます司令官!?」
青葉の苦労話は右から左にスルーしつつ、目線は青葉が提出した資料から離さない。そこには特務二課に在籍する艦娘の詳細、来歴、戦闘能力の評価は勿論、指揮官である『吉野三郎』なる人物まで事細かに書かれていた。普段は鎮守府を駆けずり回っているはた迷惑なパパラッチだが、やる時にはやるのがウチの青葉の良いところだ。本人曰く、
『こんな居心地の良い所は潰させたく無いですからねぇ♪』
なんて冗談めかして言っていたが、恐らくは本音だろう。しかし、この吉野三郎なる人物に何か『違和感』のような物を感じる。
「ありゃ?どうしたんです司令官、そんな険しい顔して」
「ん?あぁ、いやいや。何かこの課長の吉野三郎ってのに見覚えがある気がしてな……」
「え〜、だって闇から闇に活動していた元『影法師』の人間ですよ?そんな危なっかし
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