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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
We are meant for each other. 【ナイル川に住むワニ】
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、カレも残念な人を見るような眼差しを向ける。
ワタシにとって、当たり前の事。例えば、包丁を突き刺せば、体内から血液が飛び散って死ぬのと同じ。彼には...ワタシとの間にある赤い糸は見えないのカナ?

「...」
「ずっと貴方の後ろを貴方の影を踏みながら見ていたんだよ?ずっとずっとずっと!それなのに!」
「もう、いいよ」


彼は、彼の言葉の意味に”拒”が混ざっていた気がした。彼は呆れているようで…いや、怒っているんだ。だけどなんで貴方がワタシに怒っているノ?怒る相手はワタシじゃなくて隣の害虫でしょ?

だけど彼が見ている先には確かにワタシがいて、それが本当にわからなかった。

「君…確か、二年前”μ`s”というグループで日本のアイドル界を騒がせた




???”高坂穂乃果”さん…でしょ?」




 呆れた声でそう言った。ワタシの事をなんでそういう他人行儀な態度で言うのかわからない。ワタシ達は”恋人同士”なんだよね?この前だって貴方から”もらった合鍵”で部屋にお邪魔して、真っ暗な中”要らないモノ”とか全部処分してあげたのに…全部大事な彼氏の事を想っての行動なのに…

PCの隠しフォルダに入ってたHな動画も、恥を忍んで削除したんだよ?一人でするときはワタシの動画を使うって約束をしたのに…なんで破っちゃうのかナ?


「俺、君の彼氏じゃないし。というか全くかかわった覚え無いんだけど?なんでこういうことするの?」
「チガウよ?キミはワタシと結婚するって約束したじゃない。キミこそなんでこう意地悪するのかな?カノジョをいじめて楽しいノ?」


結婚までなかったことにされるのは傷つくよ。女の子にとって結婚はとっても大切なことなんだョ?

「...」
「ねぇ何とか言ってョ。今なら許してあげるから!ねぇねぇねぇ」
「...もう俺に近寄らないでくれませんか?これ以上酷いと警察呼びますので」



ワカラナイ。なんで怒ってるの?なんでそういう目でワタシを見るの?



『世田谷区〜、世田谷区〜』


機械音が電車内に響く。「もう行こう」と彼は害虫の手を握って、こっちに目もくれずに電車から降りようとドア前に移動してしまう。

ワタシには赤い糸が見える。運命の赤い糸。絶対に結ばれる。つまりこそれは、結ばれる二人の試練なんだネ?そうなんだ...


そういうことなら、と私はカバンから取り出す。特にどうということは無い、何処にでも売っているような安物だけど、今現在の試練を乗り越えるなら十分楽なもの。

ワタシの持ってる”ソレ”を見た電車内の乗客はなにやら騒ぎ出したけど、きっと応援の声だ。ラブライブ!でみんなから受け取った声援と比べるとちょっと少ないけど、今のワタシを勇気づけるのは持
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