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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
We are meant for each other. 【ナイル川に住むワニ】
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得意なスポーツはテニス。”去年のインターハイで惜しくもベスト8だったけど、母校の歴史を塗り替える素晴らしい結果だった”。勉強も”三年間上位を維持していて、推薦があったのにも関わらず、それを蹴って今の大学に自力で入学した”とても優秀な彼。
彼女いない歴=年齢だけど、告白された回数は今まで36回、去年のバレンタインデーで42個のチョコをもらって苦笑いしている彼。
一人一人の気持ちを尊重する故に断る度に辛そうな表情を知っているヨ?
全部…ワタシ…知ってるヨ?
そう、例えば今君が取り出したスマホ。
きっと女の子の連絡先、全部消えてるよね?私はだれとやりとりしてるだとか、知ってるんだよ。だって、アイツらの住所と名前と、電話番号手に入れているんだから。その人達といつ、どこで、何をしているのかも知ってるんだ。
だって、貴方に馴れ馴れしくて今すぐ離れて欲しいんだもの。だから最近女の子から避けられているって感じがしていると嬉しいな〜!
それだけじゃないヨ?貴方の行動パターンとか何気ない仕草まで全部瞼の裏まで知っているんだから。
「あ、おはよう…」
「ん?あぁ、おはよう」
大学までの途中の駅。彼の隣にやってきた、彼に片思いしている憎い女の子が彼に声をかけている。
ショートカットの彼女は、自分を可愛く見せる角度を熟知しているかのように彼女は上目遣いで彼とお話ししている。その姿が頭にきて、咄嗟に自分のスマホで彼女のSNSのアカウントを乗っ取る。当然、彼に近寄る害虫なので排除するのは当然なの☆
…でもまぁ、彼の良いところはいつも友達とじゃれ合うフレンドリーさ。分け隔てなくみんなに笑顔で優しい。人より少しおしゃれに気を付けていて、最近は髪形を気にするようになって。たくさんの人から相談を受けるほどの厚い人望がある彼だから、ちょっとした害虫に目を付けられてもおかしくないよね。
でも、私という女の子がいておきながら害虫と戯れるなんて信じられないし、今すぐ離れて欲しいの!
女の子には優しくしないでほしい。
「あ、あの!」
「…ん?」
勇気を振り絞って彼に声をかけるワタシ。
ちょっぴり驚いていた顔は可愛かったけど、すぐに私の視線は隣の女の子の腰元に行く。
なんで貴方が害虫の腰に手をあてて寄せているのかわからなかった。なんで?ワタシ、貴方のカノジョだョ?どうしてそういう不安にさせるようなことをするのかなァ?
「ねぇ、ワタシ、貴方のカノジョだョね?この女はワタシ達のカンケ―を引き裂こうとする悪い害虫だョ?害虫は...駆除しないとダメなんだョ。ほら、だから離れて欲しいナ」
「......」
別に私は間違ったことは言ってないのに害虫はおろか
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