提督はBarにいる×熾火 燐・その4
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てくるらしく、艦娘同士が提督の取り合いになり、最終的には悲惨な結末に至った、なんて話もザラだ。
一方、ウチの鎮守府はといえば、本妻である金剛は不動だとしてもケッコン艦に求められれば肌を重ねる事もある。金剛自身もそれは了承しており、曰く
『darlingがモテるのは良い事ネー!』
だそうだ。そんなモテモテの提督のNo.1であることに多少誇らしい部分があるらしい、とは妹である霧島の分析だ。そんな爛れた関係が横行してそうな我が鎮守府にもルールがあり、『ケッコン艦以外は提督への手出し無用』と『提督もケッコンしてない艦には手出しはダメ』らしい。元々来る者拒まず……というよりは仮にとはいえケッコンした異性の相手をするのは当然の務め、と割り切って金剛以外の連中も相手はしているが、俺の方からはクラっと来たりムラっとしても、ケッコンしていない艦には手を出していない。……眠らされたりして襲われている可能性を否定できないのが何とも恐ろしい所ではあるが、そういう場面を発見されたら、仕掛けた艦娘は酷い目に遭うらしい。ケジメはきっちりしないといけない、というのが彼女らの総意である為に、やり過ぎるなと釘は刺してあるが基本的には丸投げ状態だ。父の日のパーティの日に俺を誘惑してきた雲龍も、後日加賀を筆頭にした正規空母連中にシメられた、とケッコン指輪を渡した時に苦笑混じりに語っていた。
「でも、それだけの女性を相手にするのは大変じゃない?」
「それこそ男の甲斐性の魅せ所、って奴さ。その辺の若いニィちゃんよりは、体力も経済力も劣るとは思ってねぇしな」
呆れたようにぼやく叢雲の発言に、ニヤリと笑って返してやる。抱えきれない女を囲うのがそもそもの間違いなんだ。歴史を見れば跡継ぎを確実に残す為もあってか、王族なんかには何人もの妾や側室を持つ者が多いが、多ければ多いほど経費は嵩むモンだ。それを賄えるだけの『力』があるのなら、別にいいんじゃね?というのが個人的な意見だ。今のところ俺は金銭的に困ってもいないし、ヤりすぎてやつれたりしてもいない。至って順調なハーレム状態だ。それが問題だと言われれば問題なのだろうが。
「私はケッコンカッコカリという制度自体、艦娘を馬鹿にしているというスタンスなのだが、それについてはどう思うね?」
壬生森の問いについて、少し唸る。ジュウコンまでしている身としては是非を問われれば是と答えるしかないのだが、内容として不誠実だと言われれば反論のしようもない。何と答えるべきかと悩んでいると、
「あの……私なりの意見を述べても良いでしょうか?」
そう言って口を開いたのは早霜だった。
「現役の艦娘の貴重な意見だ、是非聞かせてくれ」
壬生森にそう促され、早霜は意見を述べ始めた。
「では……私と
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