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提督はBarにいる・外伝
提督はBarにいる×熾火 燐・その3
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・バーボン:大さじ1

 さぁ、作っていくぞ。鶏モモは1枚を半分に切り、味を染みやすくするためにフォークで全体に穴を開け、レモン汁かライム汁を揉み込む。

 玉ねぎをすり下ろし、長葱の青い部分は包丁でよ〜く叩いてペースト状にする。そこにスパイス類を混ぜ込んだら漬け込みダレは完成。そこに下準備した鶏肉を入れて混ぜ、冷蔵庫で寝かせる。3〜6時間置けば食べられるようになるが、理想は一晩くらい寝かせよう。

 本式だと屋外で炭火でじっくりと焼くのだが、今回は室内ver.で。天板にクッキングシートを敷き、200℃に余熱したオーブンで15〜20分焼く。フライパンでもいいが、じっくりと焼かないと焦がすのでかなりしんどいぞ。



「さぁ出来た、中南米の鶏肉料理『ジャークチキン』だよ」

「邪悪チキン?なんだか弱そうね」

「その邪悪じゃないですよ、叢雲さん……」

「うっ煩いわね!そんなの解ってるわよ!」

 早霜の苦笑混じりのツッコミに、真っ赤になって反論する叢雲。ホントに食べ物絡みだとポンコツなんだなぁ、この娘。第一世代型艦娘の生き残りだろうに、こんなんでいいのか。

 何はともあれジャークチキンにガブリ。うん、普通のチキンソテーよりもスパイスの複雑な旨味を感じる。それなのにライム果汁のお陰でくどくない。さっぱりスパイシーという新しい感じだ。そしてそれが恐ろしく鶏肉を美味くしている上に、酒に合う。最高だねぇ、こりゃ。

「ふむ、美味いが……これは相当手間がかかるようだ。もう少し簡単なレシピは無いのかね?戻ってからも作りたい」

「そういう事ならスパイスすりこむだけのお手軽バージョンもあるぜ。これよりは多少味が落ちるがな」



《お手軽ドライタイプジャークチキン!》

・鶏モモ肉:3枚(600gくらい)

・塩:小さじ1〜1と1/4

・チリペッパー:小さじ1

・パプリカパウダー:小さじ1

・クミンパウダー:小さじ1

・おろしにんにく:1片分

・オリーブオイル:小さじ4

 今度は漬け込みダレを使わず、スパイスを直接材料にすりこむ、ドライタイプと呼ばれる作り方だ。モモ肉は身の方を上にして、肉の厚みのある所に数ヵ所切り込みを入れる。こうする事で、火が入りやすくなるし、味も染み込みやすくなるぞ。

 次に、鶏肉の両面に材料表に書かれた順番通りにスパイスや調味料、油を揉み込んでいく。この順番通りじゃないと上手く味が付かないから注意しろよ?味付けが終わったら10分程寝かせる。

 さぁ、焼いていくぞ。フライパンを熱し、鶏肉を皮目から焼いていく。味付けの際に油を揉み込んであるので焦げ付きにくくなっているとは思うが、不安なら少しオリーブオイルを垂らしておこう。強火で皮目を
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