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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
119部分:再会その五
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、と頷いた。
 ユリウスは口だけで笑うと顔を解放軍の諸将の方へ向けた。彼は構えも取っていない。だが皆動く事が出来ない。
「フフフフフ」
 まるで高位の生物が下位の生物を嘲笑う、そんな笑いだった。
「今は生かしておこう。私の楽しみの為にな」
 瞳が縦長となった。蜥蜴、いや竜の瞳に近かった。
「ハハハハハハハハ」
 ユリウスはイシュタルを抱き寄せたまま消えていった。天空の黒い渦も纏わり付く様な寒気も消え失せていた。
 ユリウス達が姿を消しても解放軍の諸将は動けなかった。セリスたちがトラキア河に着いたときそこには顔を羽毛の様に白くさせ立ち尽くす仲間達がいた。

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