ガンダムW
1601話
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てなかったのか、男は酷く狼狽しながら驚愕に目を見開く。
「傭兵ならこのくらいは簡単な事だ」
……まぁ、凛や綾子でなければ出来ないから、シャドウミラーの傭兵なら、というのが正しいのだろうが。
五飛とデュオは、まだ見習い隊員らしいから置いておくとして。
いつ見習い隊員なんて制度が出来たのか、シャドウミラーを率いている俺も全く分からないが。
「よ、傭兵って凄いんですね!」
目を輝かせて告げてくる男。
こうして見ると、間違いなく俺達に対して敵対意識を持っているようには見えないんだよな。
まぁ、だからといって何がどうなるって訳でもないんだが。ともあれ……
「傭兵が凄いかどうかは、人によるだろうな。それで改めて聞くが、何の用件があって俺をつけ回していたんだ?」
「え? し、知ってたんですか!?」
「そのくらい、傭兵なら簡単な事だ」
……何だか、どんどん傭兵に対するハードルが上がっているように感じるが、これも実際に凛や綾子なら容易に出来る事なのでよしとしておく。
「それで、用件は?」
こっちに尊敬の視線を向けてくる男の視線を見て、微妙に嫌な予感を覚えながらそう尋ねる。
「はい。その……僕、いえ自分をシャドウミラーに入れて下さい!」
そう叫び、男は深々と頭を下げるのだった。
まぁ、多分そんな事だろうとは思ってた。
この男の目には、俺達に対する尊敬とか好意とか、そういうのしかない。
敵意の類がない以上、俺達に好意的に接してくれるのは嬉しいのだが……いずれ、こういう事になるのではないかと、そう思ってはいた。
連合軍の中で、シャドウミラーはかなり特殊な存在だ。
ノベンタ直属の傭兵団などというのは、普通ならまず考えられないような存在なのだから。
だが、それを可能とする程の戦力が、シャドウミラーにはあった。
そんなシャドウミラーに憧れ……るだけならいいが、自分もその一員になりたいと、そう思うような奴が出てくるのは、少し考えれば非常に分かりやすい。
寧ろ、こう言ってくる奴が出てくるのが遅いとすら思っていた。
実際にはシャドウミラーの能力を見て、色々と怖がっている奴が多いというのは知っている。
だが、逆にシャドウミラーの能力を見て、自分達に利用しようと考える奴もいるだろう。
それは、凛が既に色々と動いて何度か潰しているという話を聞いている。
そんな中で、こうして直接俺にシャドウミラーに入りたいと言ってくる……それも、利用云々ではなく、純粋に憧れからそう言ってくる奴がいるというのは、少し驚きだった。
勿論悪い気はしない。しないが……
「駄目だな」
俺としては、こう答えざるを得ないのも事実だった。
もしここで安易にこの男をシャドウミラ
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