ガンダムW
1601話
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の強さがなければシャドウミラーになれないとなると、ホワイトスターの方には何気にシャドウミラーに入れないような奴が結構出て来そうなんだが。
まぁ、シャドウミラーは連合軍にかなり実力を見せつけている。
そうなれば、こんな噂話が出てくるのも仕方がないのだろう。
……ただ……
溜息を吐きながら、視線を道場の隅へと向ける。
すると一瞬前までそこにあった顔が、すぐさま柱へと隠れた。
昨日辺りからずっと俺の後をつけている人物だ。
敵意はないようなので放っておいたのだが、このままストーカー化されたりしたらちょっと面白くないのは間違いない。
そろそろ何の用件があるのか、しっかりと聞いておいた方がいいか。
「じゃあ、俺は少し外に出てくるから頑張ってくれ」
「ああ、分かったよ。アクセルには言うまでもないと思うけど、気をつけて」
綾子の視線が一瞬だけ道場の隅に向かったのを見て、小さく頷く。
もっとも、綾子も本気であのストーカー未満の人物が俺に危害を加えられるとは思ってないだろうし、同時に危害を加えようとしてもこの世界の人間で俺をどうにか出来る筈がないというのも知っている。
だからこそ、俺に呼び掛ける声はあくまでも念の為でしかなかった。
……まぁ、五飛の関節を固めて畳に押しつけながら、そんな風に言葉を掛けてくるってのも、ちょっと奇妙な感じだが。
ともあれ、綾子の訓練を見に集まっていた軍人達の視線を一身に受けながら、俺は道場を出る。
すると案の定、ストーカー未満の人物も俺を追って道場を出てくるのが気配で分かった。
さて、じゃあいい場所は……まぁ、あそこか。
元々この道場は、ルクセンブルク基地でも端の方に作られている場所だ。
それだけに、隠れられるような場所は幾らでもある。
道を歩きながら角を曲がり……その瞬間、気配遮断のスキルを使用する。
そして数秒後、急いで走ってくる足音が聞こえ……やがて、20代半ば程……丁度俺と同い年くらいの年齢の男が姿を現した。
「え? あれ? アクセル代表は!?」
俺が角を曲がってからこの男が姿を現すまでに掛かった時間は、5秒程度。
なのに、もう俺の姿がなくなっていたというのは、男にとっても信じられなかったのだろう。
まぁ、別に気配遮断を使わなくても、普通に身体能力で男を誤魔化すような方法は幾らでもあったのだが……今回はこれが一番手っ取り早かった。
その男の後ろへと回り込み、気配遮断を解除してから男の肩へと手を伸ばす。
「さて、ここ数日の間ずっと俺をつけてたようだけど……何が目的だ? 敵意の類がないのは、見れば分かったが」
「ア、ア、ア、ア、ア……アクセル代表!? え? あれ? 何で?」
まさかいきなり背後から声を掛けられるとは思っ
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