ヘイトレッドチェイン
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ん、やっぱり辛いわ。本当に……なんで、皆いなくなってしまったんよ……。どうして現実だと、何の気兼ねも無く笑い合えないんや……」
こんなはずじゃなかった現実を思い、はやては静かに涙をこぼした。寂しげな彼女の姿にマキナはため息をついた後、獰猛な笑みを浮かべる。
「バーカ、いなくなってなんかないっつぅの。もう忘れた? 私が右眼にいること」
「……」
「だからさ、見せつけてやろう。私達の運命は歪められても、私達の意思を歪めることはできなかったと!」
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『終わりだ。あの世でよろしくな』
サヘラントロプスの両腕から黒いエネルギー弾が放たれ、ジャンゴ達に迫る。絶体絶命の状況下、倒れながらも何とか魔力を引き出したなのははビッグ・シェルを展開し、仲間を守りながらエネルギー弾とせめぎ合う。しかし彼女も満身創痍の状態である以上、障壁に少しずつヒビが入っていき、長くは持ちそうになかった。
「エアッドレイン!」
だがその衝突に突如、横から白い魔力散弾が割り込み、エネルギー弾を消滅させると同時にサヘラントロプスにも直撃、その衝撃で後ろにひるませる。
「全く……手を貸してくれるんなら、最初からそう言ってくれればええのに……」
そうやって苦笑する彼女は右眼から淡くて白い光が放たれており、右手にクルセイダー、左手にシュベルトクロイツを構えていた。
「おかげで頼もし過ぎて涙が出るわ。ま、せっかくやからガッツリ頼らせてもらうで!」
夜天の主の騎士装束をまとい、彼女―――八神はやては君臨した。
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