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リリなのinボクらの太陽サーガ
ヘイトレッドチェイン
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ツですら、初見での対応は不可能だと太鼓判を押されていたゼロシフト・リンクス。しかし今、アルビオンは対処してしまった。この事実にレヴィは内心でかなり驚いていたが、作戦前にディアーチェから聞いた話を考慮すると、コイツならできなくもないのかもしれないと思った。

『出撃前に一応耳に入れておけ、レヴィ。過去の記録を漁ってみたところ、若い頃にアルビオンは“全てのロストロギアの破壊”を目的として、“聖王教会最強騎士”の座まで上り詰めたことがあるらしい。老化した今では当時の強さはもう無いだろうが、それでも管理局のオーバーSSランク魔導師3人を同時に倒せる力は今もなお保持している』

『なにそれ、軽く化け物じゃん。それだけの実力があるにも関わらず、どうしてこんな非道なことに手を貸してるの?』

『まだわからん。歳を重ねる内に思想が歪む出来事でもあったのかもしれんが、今では力に溺れた愚か者だ。されどそれまでに鍛え上げた実力は本物であるが故、強敵であることは間違いあるまい。重々注意して事に当たれ』

「(王様の言ってた通り、聖王教会最強騎士は伊達じゃなかった……! 全てのロストロギアの破壊って考えをどうして抱いたのか、ボクにはわからない。だけど間違いなく言えるのは、コイツは自分のエゴを押し通しているだけってことだ!)」

「もうマジックショーは終わりか? ならば小細工もろとも踏みつぶしてやる!」

「ふん、それはこっちのセリフだよっ!」

鍔迫り合いから弾き飛ぶなり、レヴィは身を翻して手から青色の雷を放つ。それすら難なくダブルセイバーで受け止めて対応するアルビオンに向け、今度は右手の剣を投擲、ゼロシフト・リンクスを合間に組み込んだホドリゲス新陰流の斬撃を無数に繰り出す。

レヴィが自己流に改造した剣術だが、技の噛み合いはバッチリでアルビオンですら先程とは逆に防戦一方に追い詰められていた。レヴィの猛攻を受けて耐えきれずアルビオンが姿勢を崩したところにすかさず一閃、ダブルセイバーの一部を破壊して片方の魔力刃が消え去る。

「っ……図に乗るな!」

「あ、しまっ―――!」

虚を突いてアルビオンはタックルをかまし、レヴィの軽い体躯は空中でバランスを乱す。何とか立て直したレヴィだが、直後に頭を掴まれてそのまま下の礼拝堂に隕石のごとく落下、クレーターが出来るほど強く地面に叩きつけられる。

「……激突寸前で外したか。やるな」

「いったいなぁ……もう!!」

地面にぶつかる直前にアルビオンの手から頭を脱出させていたものの、衝突のダメージは大きく、レヴィは頭からだくだくと血を流していた。激痛に耐えながら彼女はアルビオンの胴体を蹴り飛ばし、一旦距離を取るべく低空飛行で跳躍、礼拝堂の聖王像の前に浮遊する。

「くくく……あっはっはっは
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