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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
祭り with 管理者
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五人でいいか」

「と、なると・・・・僕、恭介、裕理にザフィーラと古泉さんだね」


「三人官女は?」

「あそこの三人でいいだろ。おーい!!高町さーん!!」

「え?なにー?」












「さて・・・メインだ」


「お雛様は誰にする?」



そう、そしてこの段階がやってきた。
雛段のトップ。雛祭りの主役。十二単に身を包んだ、頂点に座する者を決める時が来たのだ。



「まあこの風習を知らない子が座るのが当然だよな。今回の趣旨的に」

「だが、それには問題がある・・・・・お雛様は一人しかいないという事だ・・・・ッ!!!」



「僕は鈴を推薦するよ」

「まてって。それじゃヴィヴィオちゃんや璃々ちゃんが可哀そうじゃないか」

「どうです?涼宮さんとあなたが座れば、僕的には非常に面白いのですが」




各々が推薦していく人物は、鈴、ヴィヴィオ、璃々、ハルヒと一気に増えていく。
更にすべての準備が整った女子までも会話に入り、彼女らも座りたいと言いだしたのだからきりがない。




「私もあそこ座りたい!!」

「かがみん、お内裏様は任せたよ!」

「なんであたしがそっちなのよ!!」




「シグナムとか行ったら綺麗そーやなぁ」

「待ってください。その場合、お内裏様は誰が・・・・」

「では僭越ながら私が」

「リィンフォース!?」




「あはは!!だったらあたしとフェイトで座ろっか?」

「え!?ア、アリシア!?」




「ご主人様の・・・隣っ!!」

「あ!!愛紗ずりぃぞ!!!」

「くっ、このッ!!」




「あらあら・・・でも璃々が座ると隣は誰になるんでしょうか・・・やはりここはご主人様に・・・・」

「璃々、あそこ座りたーい!」

「ヴィヴィオもー!」

「ど、どうしようか・・・・・」





誰もがその座をめぐり、かと言って争いもせず。

どーぞどーぞと差し出しながらも、その目は絶対に渡さないとありありと主張していた。





「アリスさんは?どうします?」

「私はいいですよ。というか、もっと雛段増やせばいいじゃないですか」



「え?」




「ほら、こうやって・・・・・・ソォイ!!!」

「その掛け声はダメだと思うの・・・・・」



そうして、問題は解決した。
アリスが同じような雛段をもういくつか出して、そこに各自座って行こうというのだ。

だが、いかんせん人数が足りない。
これでは頂点に一人だけというさみしい雛段になってしまう。




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