第二章 Lost Heros
祭り with 管理者
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ゃって」
と、そこにまだ積むのだろうか。雛壇を担いできた津上と城戸が、それを設置しながら話しかけてきた。
「ヴィヴィオちゃんも璃々ちゃんも、こっちのこういった伝統的な風習を知らないみたいでしてね」
「で、やるなら徹底的がいい!!ってことになったんですよ!いやぁ、やっぱお祭りって楽しいですね!」
「でも・・・・なんでこんなに大きな雛壇を?」
アリスはそういいながらもう一度雛壇を見上げた。
そう、雛壇と言っても、その大きさは普通ではない。
まるでこの大きさは・・・・・
「人が乗れるくらいありませんか?」
「あ、わかりました?」
「津上ー。やっぱこれじゃ天井突っかかっちまうって」
「そうなるかー。棗さん、どうしましょう?」
「だったら、外の広場で派手にパーティーにしましょう。あそこなら気にしなくてもいいですし。おーい理樹!手伝ってくれ!!」
そう、それは人形の大きさが人間大くらいあるような大きさの雛壇だった。
その設置を指揮しているのはどうやら恭介のようだ。
どうしてこうなったのか。
それを恭介に聞くと曰く
「初めてのひな祭り。それは何としても最高の思い出にしてもらいたい。それだけさ」
そういってニヒルに笑う恭介だが、そのあとでの謙吾の話では
「むかし、鈴のひな人形がお内裏様とお雛様しかいなかったからさみしがっていたってここまで派手にするらしい」
とのことだった。
それを聞いて鈴のほうを見ると、大勢に囲まれてどぎまぎしていた。
そんな状況を楽しんでいる鈴を見て、アリスもふふっ、と笑ってしまった。
「では!私も手伝ってあげましょう!」
「か、管理者のアリスさんが?」
「はい。って、なにを驚いてるんですか?もう私はこの世界に関与すると決めてきているのです。今更除け者なんて、止めてくださいね?」
理樹が少し驚くが、その言葉になるほど、とうなづいてしまう。
「ささ!!皆で運ぼうかね!!このままじゃおじさん、寮に戻らないとだよ」
そう言って魅音が手を叩いてさあ行こうと号令を出す。
まあ、一刀、理樹や真人、裕理にライダーが三人、そしてアリスまでいたのだから、運び出すのは簡単だったが。
「いいですね〜♪こうして皆といるって。あれ?何か忘れているような・・・・・」
「アリスさん?大丈夫ですか?重かったら代わりますよ?」
「あ、大丈夫です。って、レナさんまだ持てるんですか・・・・?」
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