第二章 Lost Heros
祭り with 管理者
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とある朝。
PiPiPiPi (プツッ)
目覚まし時計が鳴り、それがすぐに止められる。
止め主は、この部屋の主だ。
その人物はすでに起床し、着替え、朝の準備をすべて済ませ終わっていた。
どこかの翼人とは大違いである。
「さて、今日も行きましょうか!」
そう言って"No name"管理者兼「EARTH」後見人・アリスが、この部屋の扉を開けて、出て行った。
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それから数十分後
蒔風の事務室で、アリスは一人時計を見ながら、カウントダウンを取っていた。
「あと・・・・五、四、三、二、い・・・・・」
バタン!!
「ま、間に合った!?」
と、おそらく決められた時間まで本当にぎりぎりだったのだろう。
蒔風が息を切らして事務室に飛び込んできた。
その顔はドヤ顔だが、アリスのは呆れた顔になっている。
「ギリギリですね。どうしてこう毎日毎日ギリギリなんですか。もう十分は早く来てもらえると・・・・」
「知らないのか?朝起きた後の十分はな、この世界でかなり重要なんだぞ?」
「管理者やってかなりになりますがそんな決まりを決めた覚えはありません」
ま、そういうのを決定するのは私でもないんですけどね。
最後にそう言って、アリスが蒔風に書類を渡す。
毎日なんでこんなに書類があるのか。もはや蒔風は考えるのをやめたが、本当にどこから来たんだろうか?
「こっちは魔化魍討伐組織「猛士」の活動報告です。どうやら、結構な勢いで魔化魍が勢力を広げているようですね」
「魔化魍って、音撃じゃないと倒せないだろ。どうすんだよ。「鬼」ってそんなにいないんだろ?」
「そこは我々が調節しました。まあ向き不向きとか効く効かないは当然ありますがね。普通に倒せますよ」
「だったら各魔化魍の特性を適当に配布しとこうかな。あいつら、そこが厄介だから」
「で、星さんや雪蓮さんが酒を飲みたいと・・・・」
「未成年はいけません」
「それから、神羅カンパニーからの報告で、モンスターたちは比較的温厚。よほどのことがなければ襲い掛かってくることはないそうですね」
「でも警戒はしないとでしょう。モンスターリストを上げてこっちによこしてくれ」
「それと・・・・あの件はやっぱり?」
「ああ・・・・どうやら、やらねばならんことはあるな」
「そうですか・・・・で、次の話ですが」
「まだあんのか・・・・ってか、書類もまだあんですけど!?」
「頑張ってくださいね」
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