第二章 Lost Heros
翼人対翼人 かーらーの?
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
「か・・・勝った・・・・・・」
「綺麗にいったのは・・・最初だけだがな・・・・」
「勝てたんだから・・・・・・いいじゃねえか・・・・」
大訓練場のど真ん中。
そこで、蒔風とクラウドが己の大剣を床に突き立て、その側面に寄りかかってへたり込んでいてた。
その周りには二人に挑んできた「EARTH」メンバーが死屍累々。
訓練場の大モニターには、軒並み「気絶」と書かれていて、「死亡」の文字は一つもない。
「シュンは・・・何人倒した・・・・」
「さぁな・・・途中から数えてない・・・・お前は?」
「興味ないね・・・・」
「じゃあ聞くなよ・・・」
「戦果は・・・半分ずつ・・・だな」
「じゃあオレの勝ちだ。フリードやってるし」
「だったらこっちはあれだ。ドラグレッダー落とした」
「まて、一刀の武器=人数分だからオレの勝ちじゃね?」
「それならオレだってアーチャー切り捨てたぞ」
「翼人だからこっちが上だ」
「なら理樹を落としてるから互角だな」
「いやいやだから・・・」
「まて、だったら・・・・」
そんな口論をしながら、蒔風とクラウドが剣を握ってまた立とうとする。
こいつらまだやる気なのか?
と、そこで
「いい加減にしなさいッ!!!」
「ガっ!?」
「アぐっ!?」
ゴゴンッ!!!といういい音がして、クラウドと蒔風の頭が地面にめり込んだ。
その跡に立っているのは、アリス。
翼人がいかに管理者より強くとも、相手がこの状態ならば勝つことも可能なのだ。
そう、その拳骨が二人のドタマにぶち込まされて、仲良く沈黙させられたのだ。
「まったく・・・こういうイベントがあるのは知ってましたけどね、やり過ぎはいけませんでしょう・・・・ほら、仕事あるんですから、来てください。クラウドさんにも手伝ってもらいますよ?」
そう言いながらアリスがズルズルと二人を引きずっていく。
ちなみに絶賛気絶中だ。
「せっかく管理者の立場からあなた方と同じ世界で生きていこうと思っていたというのに、いきなりなんですかこの人たちは・・・・ブツブツブツ・・・・・」
『今回の「EARTH」最強決定戦バトルロワイヤルの勝者は、アリスなのですよー』
『飛んだダークホースだったわね・・・・・さすがは管理者、ってとこね』
『梨花ちゃん、話し方ちがーう』
『気にしてはいけないのです。にぱー』
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ