第二章 Lost Heros
翼人対翼人 かーらーの?
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
お互いに話しながら、蒔風とクラウドが剣を握る。
「ま・・・やるからには・・・・なぁ?」
「全力・・・だッ!!!!」
『ゴー!!』
二人の剣が、轟音を鳴らしてぶつかり合った。
------------------------------------------------------------
蒔風とクラウドが訓練場の壁や天井までをも使って走り回り、剣をぶつかり合わせて交錯する。
が、そのスピードを侮るなかれ。どちらも翼人。開翼をせずとも、その速さはすでにかなりものになっている。
「フンっ!!」
「ハッ!!」
クラウドと蒔風がお互いに剣撃を飛ばし、それが空中でぶつかり合って四散する。
それに合わせて蒔風が獄炎弾を放ったが、クラウドもマテリアによる魔法でそれに応戦していった。
「雷旺!!」
「サンダガ!!」
「土惺!!」
「ブリザガ!!!」
その攻防は圧巻の一言だった。
おそらく、あの場に飛び込んでは誰もが巻き込まれ、立ってはいられない。
怒声の攻撃を冷気が凍り砕き
獄炎の炎を雷で弾き
火炎弾を圧水で打ち消し、降り注ぐ隕石を拳で砕いていた。
『魔法と魔法!!剣技と剣技!!どちらの剣も合体剣ということもあって、白熱した戦いが行われています!!』
『蒔風のは融合式合体剣。クラウドのは組み立て式合体剣という違い話はあるがな』
『この場合どう違ってくるのでしょうか?』
『蒔風の剣は様々な形があり、多様性に富む分、クラウドのようなすべてに重量が乗るような剣撃を受けるには二本以上で受けなければならない。対してクラウドは組み立て式という手間のかかるものを持っていながら、その機能をうまく使った攻撃や防御をするからな』
『さっきの、合体剣から一本はじき出して使ったようにですね?なるほど、両者とも不利、有利があるというわけですか』
『だな。これは本当に・・・わからないぞ・・・』
恭介と士の実況解説が流れてくるが、当の本人たちは実際そんなもの気にしてなどいられない。
正直、一撃でもいいのをもらったら終わるような状況なのだ。
クラウドは一撃が重いし、蒔風は一撃はくらった後の連撃で。
しかしその状況でも、二人は楽しそうに剣を交えていた。
命の削りあいでなく、技と力を見せ合うようなこういった戦いはクラウドにはほとんど経験がなかったし、蒔風もそういったことをしていなかったわけではないが、ここまで釣合の取れる相手がいなかったのも事実
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ