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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
ある一日
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練場。


そこにはすでに使用者がいた。
いたどころか、思いっきり模擬戦をしていた。







「ハアアアアッ!!!」



「良太郎!!そこでヒュッ、とかわしてバーンと反撃だ!!」

「先輩、その説明は無茶でしょ!?」




「リョウタロウ!!」

「クッ・・・剣技でここまで押されるとは・・・・」

「負けちまったあたしらが何言ってもしょーがねーけどなー」

「ふぅ・・・・・さすがは翼人、だな」



戦ってるのは、クラウド・ストライフ。
訓練場の脇にはすでに挑んで負けたセイバー、草壁美鈴、ヴィータ、ハクオロが座り込んでいる。




「にしても今んとこ五人目だろ?」

「それでまだあんだけ勝てんだからすげーよなァ・・・・」



そういってそのわきに立つのは士にユウスケだ。
その奥のベンチにはエルルゥとアルルゥが見学をしていた。




「おー、クラウドやってんなぁ・・・・」

「舜じゃないか」

「よ。今は・・・開いてないねぇ・・・・」



と、一同が蒔風に気付く。
更にその後からひょこりと一刀たちまで出てきて、会話に入る。



「なに?クラウドに勝ち抜き戦?」

「らしいな。オレが来た時にはもう始まってたぞ?」



どうやら、最初にクラウドを見つけたヴィータが戦いを挑んで、そこからギャラリーがどんどん挑んでいって今に至っているそうだ。



「クラウドはなにしに来たんだ?」

「さあ?なんか小包持ってたけど?」

「宅配ついでか・・・・不運な・・・・」










「電車斬り!!!」

「凶斬りッ!!」




ガゴォッ!!!!!




と、そんなことを話していると、どうやら決着がついたようだ。
電王ライナーフォームと、クラウドの技がぶつかり合い、飛ばされたのは良太郎だった。



「五人抜きかー」

「やっぱやるなぁ・・・・」


蒔風が感心して呟く。
そうしていると、クラウドも疲れたのか良太郎と一緒にこちらに向かってきた。



「やるなぁ、クラウド」

「シュンか・・・・見てたのか」

「五人抜き、おめでとう!」

「たいしたことじゃない」




そんなことを話し合っている彼らを見て、アルルゥがふと思ったことを言葉にした。





「おねーちゃん、マイカゼーとクラウドーは、どっちが強いの?」

「え?」

「「「「「え?」」」」」

「「「「ゑ?」」」」



その言葉に、皆が振り返る。
そして、面白そうだという顔をして士が言った。

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