第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
世界をめぐる、銀白の翼 〜PLATINUM WING,LINK THE WORLD〜
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蒔風が砲撃で吹き飛んでいく。
その体が地面に向かって放物線を描いていく。
このままでは地面に落ち、そのダメージは蒔風を終わらせるだろう。
だが、
「蒔風!!」
ガシッ!!!
その落下地点に四人の男が走ってきて、その体をちょうどキャッチしたのだ。
蒔風の体は地面に落下することなく、彼の仲間によって抱え込まれていた。
「ぉ・・・・まぇら・・・・・」
「ったく・・・何が大丈夫だよ。ボロボロじゃねえか」
「にげ・・・・・」
「「「「られるか!!!」」」」
「こんなけったいな翼生やして、どんだけ強くなったかと思えばこのくらいか?」
「おまえ、もっと強かったじゃねえか」
「結局、俺らがいないとダメっこなんだからなぁ、こいつ」
「まて、ダメっこはなんだかおかしい。ダメ野郎だな」
「「「意義なし」」」
蒔風に肩を貸し、支えてくれる仲間を見て、蒔風はぽかんとしていた。
そんな体でポカンとしては意識が飛んでそのままお陀仏になってしまいそうなのだが、それでも蒔風はそうせざるを得なかった。
しかし、すぐに考えて分かった。
そうだよ・・・・こいつらがあの程度の言葉で「はいそうですか」と納得するような奴らじゃないってことは、わかってたじゃないか。
「ずっと・・・見てたのか?」
「お前を見捨てて逃げる?できんよ。そんなこと」
「それに、あんなすごい戦い、見逃したらつまんねぇしな」
そういってくれる仲間たちに、蒔風は心底感謝していた。
ありがとう
お前らがいてくれるだけで
「俺はまだ・・・・戦える・・・・・!!!!」
右足を引きずって、蒔風が立ち上がる。
その体を支えるように付き添う親友。
彼は、まだ戦えるだけの気力を取り戻した。
しかし
「だが、だからと言って、貴様に俺を打倒する術はないはずだ」
ズンッ!!!
「奴」が一歩、蒔風に向かって足を踏み出して来る。
あまりにも重い一歩。その挙動だけでも、おそらくは恐怖が噴き出して逃げてしまってもおかしくはない。
だが、逃げなかった。
一人として、彼から離れるものなど、いなかったのだ。
「終わらねぇよ・・・・こうして仲間が来てくれたんだぞ?・・・・・終われねぇ・・・・まだ・・・・」
そういって、蒔風も弱々しく踏み出す。
しかし、その足はすぐに膝ががくんと屑
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