第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
■■■■■■■■■■ 〜世界がどれだけ苦痛に満ちていても〜
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ぉり!!もはやこの世界は「the days」ではない!!!名もなき世界よ・・・・そんな世界で、どうする?蒔風!!!!」
そういって、「奴」の体が完全に再生した。
体力は万全、傷は完全修復、さらに言うなら、「欠片」を戻したことでパワーも上がっている。
その状態で、「奴」は笑う。
これで勝ったと。
その姿に、蒔風は肩で息をし、冷や汗を垂らした。
だが、それでもまだ勝機はある。
世界が新しくなったのなら、その世界でのWORLD LINKがあるはずだ。
さらに、世界を一つにしたと言うならば、仲間たちが来てくれるかもしれない。
その希望を胸に、まだ立ち上がろうとする蒔風に対し、「奴」がそれを見越して言った。
「WORLD LINKを発動させるか?その体力で?そもそも、この世界の最主要って、誰なんだ?そんなもんいるのかねェ?」
「!! くっそ・・・・そういうことか・・・」
「そう!!この世界は、正規に誕生したものではない。俺が強引に、無理やりにつなぎ合わせてできた世界だ。ゆえに、まだ不安定なんだよ。そんなところで、WORLD LINKが発動するわけがない!!」
「ッ・・・・だが、まだ!!」
「仲間か?ああ、あいつらもこの世界にいるだろうなぁ。一つにしたんだし。だけど、思い出してみろ。様々な世界で、お前が最初にこの世界で見たあの光景が起こってんだぜ?しかも今回は接合だ。モンスターのいない世界にモンスターが出たかもな。特定の力でないと倒せない敵が、別の場所に現れたかもな。いや、そうじゃなくったって、この衝撃での災害にてんてこ舞いだろうさ。こっちにくる余力などないさ!!」
「奴」が、笑う。
すべて、「奴」の言うとおりだ。
この世界は、たった今できたばかりと言ってもおかしくないのだ。
この状況では、WORLD LINKが発動できるわけがなかった。
さらに、仲間も来れない。
そもそも、この状況を理解している人がいるのだろうか?
蒔風はこの場にいる当事者だからわかっているものの、ほかの世界だったところではこの現状を理解することなどできないだろう。
だた、大変なことが起こっているという認識のみで、まさか他世界と結合してしまったなどとは露とも思わない。
多重世界である世界ならばどうにかできるのかもしれないが、その解析には時間がかかるだろうし、そのころには蒔風は倒されている。
それに、わかったところでここにはこれない。
各場所で、世界の無茶な接合による余波が起こっているのだから。
「奴」の言うとおり、敵が出てきたのかもしれないし、地面が割れたり、火焔が噴き出したりもし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ