第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 〜必ず救う・必ず食う〜
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「奴」の浅い脅し。
そう、この脅しはあまりにも浅い。
この男は、この世界が救えればそれでいいのだ。
そしてこの先、世界をまたいくつも回ることになっても、それを後悔などしない!!
「やんなきゃこの世界が食われんだ・・・・そんな危険を冒してまで、この世界にいたいとは思わねぇよ!!!」
バサァッ!!!!
蒔風の翼が大きく開かれる。
銀白の翼が、周囲を照らす。
「俺は・・・救えなかった心残りを救える!!これで明日に顔向けできる。この世界は、救わせてもらうぞ!!!!」
「くっそったれぇ!!!!!」
「奴」が波動砲を放つ。
が、それよりも早く、蒔風による、この世界のWORLD LINKが発動した。
【the days】-WORLD LINK- 〜FINAL ATTACK〜!!
ボフッ!!!
その発動と共に、「奴」の波動砲がそんな音を立てて消滅した。
そして、消えていくのはそれだけではない。
「な・・・に!?」
「・・・・この世界に、「マイカゼシュン」は二人もいらない。一人は不純。お前は消えろ」
そう、これがこの世界でのWORLD LINK
複重する存在である彼らの内、この世界で正規なのは蒔風の方だ。
ならば、消えるのは、当然のことながら「奴」。
この技はそう言ったものだ。
この世界は、"no Name"
純なる世界。
何者にも染められぬ世界。
ゆえに、不純の排除などは、当然なのだ。
「い・・・きなり・・・かよッ!?」
「?・・・はーーぁん。なるほど。WEPONの方が出てくるのを待ち構えていたんだな。だが残念。それはもうすでに発動していたんだよ」
そういって、蒔風が親指で自分の背中の翼を指す。
そう、今までの世界でも、WEPONで翼人は覚醒していた。
この世界では、既にそれは行われていたのだ。
最初の時に、すでにだ。
そうしている間にも、「奴」の身体は粒子となって消えていっている。
その事実に、「奴」の言葉が焦っているようにこぼれ出てきた。
「き・・・きえ・・・るッ!?」
「ああ、消えろ。この世界にいるな。じゃあな」
そういって、蒔風が肩を上下させて、汗をたらす。
そう、これで終わりのはずだ。
見栄は張っているが、こっちの体力はもう限界。
身体の傷も結構重い。
だが
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