暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 〜必ず救う・必ず食う〜
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話




「奴」の浅い脅し。
そう、この脅しはあまりにも浅い。



この男は、この世界が救えればそれでいいのだ。
そしてこの先、世界をまたいくつも回ることになっても、それを後悔などしない!!



「やんなきゃこの世界が食われんだ・・・・そんな危険を冒してまで、この世界にいたいとは思わねぇよ!!!」





バサァッ!!!!




蒔風の翼が大きく開かれる。
銀白の翼が、周囲を照らす。



「俺は・・・救えなかった心残りを救える!!これで明日に顔向けできる。この世界は、救わせてもらうぞ!!!!」

「くっそったれぇ!!!!!」




「奴」が波動砲を放つ。


が、それよりも早く、蒔風による、この世界のWORLD LINKが発動した。






【the days】-WORLD LINK- 〜FINAL ATTACK〜!!






ボフッ!!!





その発動と共に、「奴」の波動砲がそんな音を立てて消滅した。


そして、消えていくのはそれだけではない。






「な・・・に!?」

「・・・・この世界に、「マイカゼシュン」は二人もいらない。一人は不純。お前は消えろ」





そう、これがこの世界でのWORLD LINK

複重する存在である彼らの内、この世界で正規なのは蒔風の方だ。
ならば、消えるのは、当然のことながら「奴」。



この技はそう言ったものだ。
この世界は、"no Name"

純なる世界。


何者にも染められぬ世界。



ゆえに、不純の排除などは、当然なのだ。





「い・・・きなり・・・かよッ!?」

「?・・・はーーぁん。なるほど。WEPONの方が出てくるのを待ち構えていたんだな。だが残念。それはもうすでに発動していたんだよ」




そういって、蒔風が親指で自分の背中の翼を指す。
そう、今までの世界でも、WEPONで翼人は覚醒していた。


この世界では、既にそれは行われていたのだ。
最初の時に、すでにだ。





そうしている間にも、「奴」の身体は粒子となって消えていっている。
その事実に、「奴」の言葉が焦っているようにこぼれ出てきた。


「き・・・きえ・・・るッ!?」

「ああ、消えろ。この世界にいるな。じゃあな」









そういって、蒔風が肩を上下させて、汗をたらす。





そう、これで終わりのはずだ。




見栄は張っているが、こっちの体力はもう限界。
身体の傷も結構重い。

だが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ