第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 〜必ず救う・必ず食う〜
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ュンヒュンヒュンヒュン!!!!
「ッッ!!!アぐっ!?」
ザクッ!!という重い音を立て、蒔風の右太ももに魔導八天の一本が突き刺さる。
その重さと痛みに、蒔風が空中で揺らいでしまった。その体制を整えようとするが、この状態では落ちた方がまだよかっただろう。
「奴」の波動砲が体勢を整えようとした蒔風の左肩を掠めていったのだ。
その威力に完全にバランスを崩し、地面に落ちる蒔風。
その落下地点に向かって、剣を突きの構えにして「奴」が走っていく。
落ちる蒔風。
だが、地面に落ちる前に、その双眸が一気に開かれる。
「奴」が剣を突き出してきたその瞬間、蒔風は空中で一回転し、その剣の上に足をつける。
そしてそこを土台にしてまた一回転、そこから「奴」の脳天に踵下ろしをクリティカルヒットさせた。
その一撃に「奴」は脳味噌を揺らされ、その体がぐらりと揺れる。
だが、この一撃では「奴」はすぐに回復するだろう。
だから
「だから・・・・このまま休ませねぇ!!!」
ゴォッ!!!
灼熱の音を立て、蒔風の手の平で獄炎弾が出来上がり、それを掌底で「奴」の腹に叩きこむ。
「ハッ!!!」
そこから蒔風が気合を込めると、その手の平から獄炎弾が射出され、それに押されるようにして「奴」も空中に飛び出していく。
そしてズゴッ!!という音を立ててそれが膨張、「奴」を飲み込み、そして数拍置いてから大爆発を起こした。
爆炎の中に消える「奴」
どうだ?とそこに目を凝らす蒔風。
だが、この程度で終わるなら、「奴」は「奴」として蒔風を苦しめてなどこれない。
ボゴォッ!!!!
爆煙を見上げていた蒔風に、衝撃が襲いかかる。
場所は、顎。
そこに向かって、いつの間にか潜っていた「奴」が地面からアッパーカットで正確に捉えていたのだ。
更にそこから襟を掴んで頭突き。
最後に右の拳で顔面をぶん殴って、その体を弾き飛ばす。
その威力は尋常ではなかった。
殴られた蒔風は、まるでキャノン砲で飛んできた鉄球を受けたような衝撃を身に覚えている。
ただえさえ頑丈な蒔風が、それだけのダメージを受けたという事だ。
それは一般人に換算したら、一体どれだけの威力となるのだろうか?
そして、それで飛ばされた蒔風は、大通りを端から端までノーバウンドで横断し、ビルに直撃。崩れてくるビルのすべてをその身に受け止めながら、潰されていった。
「カッ・・・バカみてぇにデカイ火球
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