暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 〜必ず救う・必ず食う〜
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ふさがってしまう。


奴か聞きながらも、己の頭で推察し、その答えを導き出した。





「なるほど・・・・管理者か」

「聞いといて自己完結すんなよ・・・・・ま、なんか最後に「アリス」とか言ってたけどな」



「ま・・・蒔風?なんだよこれ・・・なんだそれ!?」



と、蒔風と「奴」が話していると、蒔風の後ろから友人が恐る恐る聞いてきた。
彼らのその反応は当然だろう。


彼らには、今までの蒔風の旅どころか、世界の崩壊ですらも知らないのだから。
それでいきなりこの場面である。取り乱さない方がおかしい。




その四人を見て、蒔風がフゥ、と息を吐き、言った。



「ここにいるのは危険だ。早く避難しろ」

「な・・・・」

「じゃあ・・・お前はどうすんだよ!!!!」




ここは危険だからと、蒔風は仲間の避難を促すが、彼らはそこで「うん」とは頷かない。
それはそうだ。この男の仲間だという人間が、彼を置いてここから逃げるなんてことはしない。

だが、蒔風はその彼らの肩を掴んで、より強い口調で言った。


「逃げるんだ。大丈夫だって。俺はこの世界を一度壊されたんだ。二度も失敗するヘマは・・・しないさ」

「だ・・・だがよ・・・・」


「うっせぇ!!!早く行け!!!死にたくはないだろうが!!!!」




蒔風の言う事は半分以上わからなかったが、それでもこの場から逃げようとはしなかった彼らに、蒔風が怒声を浴びせる。

その言葉に、仲間の一人が反論しようとするが、別の仲間に肩を掴まれて押しとどめられる。



「・・・・本当に大丈夫なんだな?」

「任せておけ・・・・俺は・・・・・もう何度もこんなことしてっからよ」




その言葉を聞いて、仲間が走り出した。
蒔風が一体何を経験してきたのかわからないが、昨日のあいつとはまるで別人であるという事が、彼らにはわかった。



だから、信じた。
いや、そうでなくても、彼らは信じただろう。



それが、この仲間というものだった。












「さて・・・・邪魔はねぇ・・・・やるか?」

「くっそ・・・だが・・・・・・やるからには・・・俺はもう負けられん!!!!」

「それはこっちも同じだってのよ!!!!!」



ゴッ、バァン!!!!






「奴」の放った波動砲を、蒔風がその場から動かずに裏拳で薙ぎ払う。
その裏拳から一回転して、蒔風が獅子天麟を手に組み立てて「奴」に迫った。



それに対して「奴」は無手。
獅子天麟の広い側面を殴ってその軌道を変え、うまくいなして、
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