40話 ロールプレイング 3.12
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クスコ、マリオンともに頷いた。フロンタルはジオングを手に入れ、マリオン、クスコとゼウスへと帰投していった。その中でフロンタルはマーサの事を偲んでいた。
「(運の無い女性であったが、サイアムから託された私を世話しては目を掛けてくれた。悲しくは思う。だが、そんな貴女が世界の災厄になる姿を見るに堪えない。私が元より災厄としての全うする計画なのだ。私に任せて貴女には眠っていていただこう)」
ジオングはその後ゼウス内で整備されて赤く塗り直されることとなる。
* ルナツー 宙域 ジェリド艦隊 3.12
ジェリドはバウンド・ドッグで十数機もののジェガンを撃墜していた。傍にはエマとカクリコン、マウアーとそれぞれガブスレイに搭乗しては向かってくるロンド・ベルの部隊を撃退していた。
ジェリドの顔が強張っていた。理由は戦況にあった。ロンド・ベルのいくつかの艦艇がルナツーへ接舷されていたからだった。
事は1時間前、ルナツーは地球落下軌道への阻止限界点を越えて歓声を上げたが、ロンド・ベルの抵抗が止まない事に違和感を覚えた。
カクリコンとエマに偵察させてロンド・ベルの艦艇を拿捕すると作戦内容を暴露できた。
「ルナツーを細かく爆破して砕くだと!」
ジェリドがそう叫ぶとエマが対応を聞いてきた。
「どうするジェリド司令?」
「どうも何もやらせる訳にはいかない!地球を潰して休ませて、オレらは地球という概念から抜け出さなければならないんだ」
カクリコンがため息をつく。
「全く、ティターンズの当初の概念は何処へやら・・・」
マウアーも頷く。
「地球を守ってこそのティターンズなのにねえ」
ジェリドは激高した。
「やかましいわ!シロッコの理念にオレたちは賛同したんだ。最後までやり通す」
エマが頷き話す。
「そうね。ここまでの戦いも地球有りきで起きてきたことだものね。八つ当たりで地球には迷惑かかるけどこれで少しは平和になるわ」
するとカクリコンが気合いを入れた。
「よおーし!いっちょ邪魔してくっか」
するとカクリコンのガブスレイが傍のバーサムを引き連れて接舷しようとするロンド・ベルの艦艇を攻撃しに飛び出していった。ジェリド達も続いて行った。
先に飛び出したカクリコンがジェガン隊とぶつかった。
性能と練度の差は互角ですぐに膠着状態になってしまった。
カクリコンのガブスレイがモビルスーツ形態で敵機のリ・ガズィとぶつかる。
「このガンダムもどきめ!」
カクリコンが威勢よくライフルを放つがリ・ガズィは半身躱して避ける。リ・ガズィを操るはケーラ。ケーラは一応はこのガブスレイのパイロット技量を認めた。
「やるじゃない。もう少しズレていたら当たってい
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