40話 ロールプレイング 3.12
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オングのマニュピレーターを動かし、静止しているシナンジュを掴んだ。
敵意むき出しのジュドーは掴んだシナンジュを握りつぶそうとしていた。
「これで終わりだフロンタル!」
そう念じたジュドーの想いが瞬間的に全て吸い取られるような感覚に陥った。
「なっ・・・んだ・・・と・・・」
ジュドーはその場で気を失っていった。その姿をプルツーが見て叫んでいた。
「おい!ジュドー!一体どうしたんだよ!」
その状況の説明をフロンタルは話した。
「ジュドー君の怒りの感情全てを私がもらい受けた」
プルツーが聞こえてくるフロンタルの音声に激高した。
「なんだと!ジュドーを返しやがれ!」
フロンタルは笑った。
「フハハハハ・・・それは難しいな。別にジュドー君を奪ったわけではない。彼の才能を私が切り取らせてもらったまでだ。このシナンジュに搭載されているパンドラボックスによってな」
「パンドラボックスだと!」
「全ての負を私の力に帰る装置だ。これで私は事象の壁を越えて人類を滅する」
プルツーが失笑した。
「フッ・・・何をバカな。お前1人で何十億人ものあいてにするのか?愚かにも程あるぞ」
フロンタルは首を振る。
「だから私は役割を与えられ、準備をしてきたのだ。それを応援してくれるゼウスという装置もあるしな」
「一体何を?」
「サイコフレームの干渉領域が既に世界に流通され、それに呼び掛ければ応答する。普段日常で持ちうる携帯など良い参考だ。そのジオングを用いて、ゼウスで増幅させて人類を無気力化させる。後は朽ち果てて終末だ」
プルツーは「在り得ない・・・」と一言呟く。だがフロンタルはそれを本気で成し遂げようとしている。そしてその理由はないとも言う。それが彼に与えられた役割だとしか言わない。
「常人ならば普通の思考だ。君もそうだな、プルツーと言ったか?」
「ぐっ・・・」
プルツーの体にただならぬ気配を感じた後、頭痛に見舞われた。
「あああああああ!」
プルツーが叫ぶ。フロンタルはクスクスと笑っていた。
「まあ、抵抗せずして手に入れるには君もジュドー君と同じく廃人となってもらうことが一番手っ取り早い。後は任せて眠るが良い」
「・・・ざけるな・・・」
フロンタルの耳に小声で囁く。その声の持ち主にフロンタルは真顔になった。その声は大きくなった。
「ふざけるな!!」
魂の咆哮と呼べる叫びがジオングから解き放たれた。そしてジオングのコックピットが開く。ジュドー、プルツー共にノーマルスーツを着用していたが、その空間が緑白く丸く包まれていた。
「フロンタル!これ以上オレの大事なものを奪わせやしない!」
既にプルツーは正常に戻
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