40話 ロールプレイング 3.12
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も更に亀裂が走り割れる。それが延々と繰り返された。
結果、大気圏内へ到着前に艦艇クラスまでの石ころになった。が、それが地球の大気圏内で燃え尽きるに少々及ばなかったものがかなりあった。
ルナツーの落ちた付近はアメリカの穀倉地帯から太平洋を渡りチベットまで降り注いだ。そこらに無数のクレーターができる始末になった。それでも地球には甚大な被害を与えることとなった。資源、人的にも。
エマはその後テレビチャンネルへと変えた。すると報道でこのルナツーの落下について特集していた。
その後政府情報筋からもう一つの隕石落下の方が報告されているとの情報が報道されていた。これにより地球がようやく騒ぎ出した。
今回の出来事が牽制になると4人は思った。シロッコが全て読んでいたとも思った。
マウアーは身震いをした。
「しかし、シロッコ将軍は恐ろしい」
マウアーの呟きにジェリドが尋ねる。
「何故だ?」
マウアーはジェリドを見て自分の考えを話した。
「マスコミをも戦略的な要素に入れていた。当初3方向からの隕石落としだ。最短はソロモン、次にア・バオア・クー、そして一番遠いルナツーだ」
3人とも頷く。マウアーは話続けた。
「しかしア・バオア・クーが残った。ルナツーを先に落としておいて」
「それがどういうことなんだ?」
カクリコンが説明を求めるとマウアーが話した。
「ソロモンは軍への牽制。ルナツーは世論への牽制。本命はア・バオア・クーなんだ。将軍の狙いは隕石落としよりも地球の危機を知らせたかった」
エマは複雑な面持ちで疑問を呈した。
「何故、隕石を落としたいのにわざわざ落とすぞ!って知らせたいのかしら?」
マウアーは考えてゆっくり話始めた。
「おそらくは・・・あまり犠牲を出さずに済ませたい、そして一致団結させたい、地球に居てはならないよという警告、というか地球から外に目を向かわせたいという話か、あー!分からない!」
マウアーが頭を掻きむしって抱えた。カクリコンがコーヒーを口にして思った事を述べた。
「でもさあ〜、完全に八つ当たりだよな?」
「何がさ?」
ジェリドが聞いた。カクリコンはジェリドを一目見て天井へ目を向けた。
「地球へさ。なんか全てが地球を出汁にしている感じがあるねえ。オレにとっちゃ今まで地球があるから起きた問題で、地球がなければ別に考えが向くような感じで将軍が地球を壊そうとしている気がしてならない。まっ、それも一つのアイデアなんだろうけど、地球が不憫だねえってことよ」
ジェリドも考え込んで、カクリコンの意見に同意した。
「・・・確かにな。しかしシロッコがこの辺で地球に休んでもらおうと思ってやっていると考えては?地球に人が居なくなれば、
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