レベル7後編 その眼に映るもの全て
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勝利だ」
すると突然、樢の体から紫色の細長いオーラが幾本も伸びだした。
「な、なんだ!?」
「《ヴェノミナーガ》で勝ったんだ。こういう演出もオツなもんだろ?」
樢はニタリと笑った。
「俺に負けるとどうなるか、教えてやるよぉ!」
樢が毛糸を指差すと、オーラ達が一斉に毛糸に向かっていった。
「……」
毛糸は黙ったまま、人形のように、安らかそうに。そして、
毛糸は全身を貫かれた。
「九衆宝 毛糸!」
「毛糸さん!」
ダードは思わず駆け寄った。夢値も逆から近づいてくる。
「っはははははははは!」
走り寄る音を効果音に、樢の高笑いが響く。
「これは……」
夢値が毛糸の顔を見つめた。悪夢でも見たかのように顰められたその顔には、紫色の痣のようなものが刻まれていた。
「そいつには、俺の兵士になったっていう証を全身に刻ませてもらった。俺がこの星の支配者となる為に、粉骨砕身してもらう」
「そ、そんな……」
夢値は体を震わせた。
「あーーっはっはっは!怖いか!?逃げたいよなぁ!」
樢は至極愉快そうに大笑いした。
「これじゃあ……」
「逃さねぇぜ。てめぇら2体とも、俺に出会ったことを後悔させながらじっくりいたぶってやるよ」
「毛糸さんは……」
「あーっはっはっははははっはぁああ!」
樢は止まらない笑いを流し続けた。
「全身に包帯巻いて外出しなくちゃいけなくなる……!!」
毛糸の顔が、紫に光った。
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