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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル7後編 その眼に映るもの全て
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けどよ」
「恐らく、その通りなんですよ。それが、サンサーヴの力なのでしょう」
「ま、待てよ。自分のデッキならともかく人のデッキだぜ?」
「それでもです」
「九衆宝 毛糸のデッキは先攻1ターン目に動けるカードが多めに入ってるんだぜ?」
「それでもです」
「しかも、《手札断殺》で新しいカードまで引いたんだぜ?」
「それでも、です」
「なっ……!」
「《ヴェノミナーガ》でダイレクトアタックだ。通るからハイパーヴェノムカウンターが2つ目だな」
毛糸 LP12500→12000
「ターンエンド、再び俺のターン、ドロー……くくく」
 樢は笑いを漏らした。そしてニヤついた顔で毛糸をねめつける。
「俺の勝ちだなぁ?勝ちだよなぁ?」
「そうね」
 毛糸は悲しみも怒りも見せない。
「はん、泣いて謝れば、許してやらんこともないぞ?」
「あなたのターンよ」
「……俺に戦いを挑んで敗れたやつがどうなるか、知っているか?」
「知っているから、早くあなたのターンよ?」
「おい、いいのか?」
「あのー、その話長くなりそうですかー?」
 夢値が横槍を入れた。
「話長くなりそうなら、毛糸さーん」
「何?」
「サンサーヴを封印する装置ってどこにありますか?」
「……」
 毛糸は黙っている。
「おい、夢値!」
 ダードが大声を上げた。
「はい?」
「決闘中にいきなり何言ってんだよ!?」
「だってー、これから謝るだの謝らないだの延々とやりそうですしー。勝敗も決まり手も分かりきってるからこれ以上真剣に観る気になりませんよ」
「お前どんだけ失礼なんだよ。というか大体な、サンサーヴっていう共通の敵がいるとは言え、あいつとは最終的な目的が違うんだぞ。そんなやつが協力する筈が……」
「……夢値、と言ったわね?」
「はい、老伍路 夢値です」
 そう言いながら夢値が振り向くと、毛糸は小さい何かを夢値に放った。
「っと」
 夢値が受け取ったそれは、何かの鍵だった。
「あっちの方に私用のロッカーがある。『毛糸』とシールが貼ってあるから分かる筈」
 毛糸はこの部屋の奥を指差した。
「その中にある小さい箱を、この鍵で開ければあるわ」
「ありがとうございます」
 夢値は一礼をした。
「サンサーヴと、ついでに樢さんは、なんとかしておきます」
 そして、戦いの場から離れた。
「無駄なことを。俺に勝つ?人間如きが阿呆らしい」
 樢は呆れるように一笑した。
「さぁ、どうかしらね」
「まぁ、いいや。取り敢えず、これはもういい、終わらせる。バトルフェイズ。《ヴェノミナーガ》でダイレクト」
毛糸 LP12000→11500
「《ヴェノミナーガ》の第4効果で3つ目のハイパーヴェノムカウンターが乗り、《ヴェノミナーガ》の第5効果を発動。俺の
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