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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル7後編 その眼に映るもの全て
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「あいつ、不完全とはいえサンサーヴの力に勝つとはな」
「大したものですね」
 老伍路(オイゴロ) 夢値(ムチ)とダードが勝者を称えるのんびりとした空気の中、最早完全にサンサーヴに意識を乗っ取られたであろう哀手(アイデ) (モク)はぬらりと顔を上げた。
「あぁ…………」
 そして樢は腕をぐるんと回す。
「お前を倒さなきゃな」
「そう」
 決闘(デュエル)がひとまず終わり、再び対峙する樢と九衆宝(クシュボウ) 毛糸(ケイト)
「さっき負けた人間の言い方とは思えないな」
「毛糸さんにとっても、サンサーヴにとっても、これからの戦いが本当の戦いなんでしょう」
 呆れたダードに夢値が応えた。
「いくぜ!」
 樢が腕を縦に振るうと、室内の空から大きな箱が2つドスンと降ってきた。丁度樢と毛糸の目の前に1つずつだ。
 そしてそれらは、地面に安定すると透明になった。
「これから見せてやるよ、俺の力を」
「似たようなものをさっき見たわ」
 両者が箱の上にデッキを置く。
「「決闘!!」」


「先攻は当然俺だ。《王立魔法図書館(おうりつまほうとしょかん)》を召喚」
「……」
「明らかにとんでもないことする気満々ですね」
「ただ、相手があの女だ」
「毛糸さんの使う『PSY(サイ)フレーム』デッキならば、相手の先攻1ターン目の行動にも対応しやすいですからね」
 表情が読み取れない毛糸の顔を確認しながら夢値とダードは好き勝手に話す。
「まず手始めに、《手札断殺(てふだだんさつ)》。俺が捨てるのは《毒蛇王(どくじゃおう)ヴェノミノン》と2枚目の《王立魔法図書館》だ」
「私は《PSYフレーム・ドライバー》と《和睦(わぼく)使者(ししゃ)》」
「そして互いに2枚ドロー。魔法を唱えたので、《王立魔法図書館》の第1効果で《王立魔法図書館》に魔力カンターが乗る。……ふん、さっさと終わらせてやる。《死者蘇生(ししゃそせい)》だ。墓地の《王立魔法図書館》を特殊召喚。1体目の《王立魔法図書館》に魔力カウンターが乗る」
「……まだ九衆宝 毛糸は動かないんだな」
「《手札断殺》の効果で手札の質を上げられたとは言え、毛糸さんが対抗出来る手段自体が限られていますから」
「さて、《妖刀竹光(ようとうたけみつ)》を1枚目の《王立魔法図書館》に装備。これで3つだ。1枚目の《王立魔法図書館》の第2効果を発動。魔力カウンターを3つ取り除いて1枚ドロー」
「回り始めましたね」
「こっからえげつないことになったりするんだが、九衆宝 毛糸は大丈夫か?」
 《王立魔法図書館》は、魔法カードを3枚唱える毎に1枚ドロー出来る。そして、この効果は1ターンに何度でも発動出来る。《王立魔法図書館》1枚から、何枚ものドローを引き出すことが出来るのだ。
「当然揃うよな
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