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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
25 決戦 その一
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いていたテンプルナイトのオルシーナが私を襲ったニンジャを切り捨てる。
 近寄る連中を手で制して、私は肩に刺さった手裏剣を抜いてキュアペーストをぶっかける。
 さすがファンタジー。
 傷がみるみる消えてゆく。
 コリ率いるニンジャ部隊を偵察と後方撹乱に出したのが裏目に出たか。

「戦況はどうなっている!」

 私が大声を出すことで無事である事を周囲に知らせる。
 そして、私の問いかけに答えたのはアーチャー隊を指揮していたヴェルディナだった。

「空中戦はなんとかしているわ!
 地上の連中橋に向かっている!!
 10000ぐらいの兵がこのあたりに居て、この街を囲みながら、北の橋に向かってる連中がいる!!!」

 神聖都市アルカションを通る街道は双方に橋があって、西の橋は貿易都市ソミュールと北の橋は貿易都市リモージュに繋がっている。
 貿易都市リモージュは帝国軍が攻撃する正面に川が流れており、帝国軍がこの橋の確保に動いたという事は、この街を包囲しつつリモージュを攻めるつもりなのだろう。
 
「北の橋は大丈夫よ!
 デボネア将軍が守ってくれるわ!!」

 アルカションとリモージュの間にはロシュフォル教会があって、そこにデボネア将軍と大神官ノルンが率いるテンプルナイト1000が守備している。
 まず抜かれる心配はない。
 問題は西だ。
 貿易都市ソミュール。
 ここが落ちたら、貿易都市ラロシェルが孤立する。
 川が流れている事もあって、カストラード王国から応援に来たマーメイド達が連絡を繋いでくれる。

「持ちこたえているわ!
 ランスロット卿からの伝言!
 『ソミュールに来た敵の数は10000。ラロシェルからの後詰は帝国軍の妨害にあって、ソミュールに来ていない』だって!!」

 マーメイド隊の指揮官であるニクシーにクラスチェンジしたケートーが濡れた姿で私に向かって叫ぶ。
 さっきまで川を泳いでいたのだろう。
 こっちに来ているのは10000。
 ソミュールに来ているのも10000。
 帝国地上軍は30000だから、本陣に5000残してもあと5000予備兵力がある。
 多分、リモージュとラロシェルを攻撃しているのは足止めで攻撃主力はこちらの予想通りアルカションとソミュールか。
 ここまでは問題が無い。
 というか、ここからが問題である。
 ソミュールについては意図的に兵を少なく配置しているので、後詰が送れないと簡単に詰む。
 そして、後詰が送れるラロシェルとアルカションは敵の主力が居て妨害してくる。
 更にやっかいなのが、シャングリラに居る黒騎士ガレス率いる帝国軍10000だ。
 現在行われている航空攻撃の手駒ぐらいは出しているだろうが、彼の兵が無傷だとデスティンの奇襲が失敗する。

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