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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
ヤンデレアイドル七変化 【ウォール】
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いえば流れだ。いきなり話が変わったから動揺したけど台本に無い内容をアドリブきかせるのは難しいらしい。

そこで俺はふと、違和感を感じる。なんというか......デジャヴ?既視感?そんな感覚が脳裏を掠めて一瞬反応が遅れてしまったのを彼女は見逃さなかった。

「まちがって......た?」
「や、いいんだ......全然いい」


ここまで、にこにアドリブできただろうか?


「アンタは覚えてる?」
「なに、を?」
「にこが......μ'sに入る前の、みんなに嫉妬していた時の。アンタはにこにこう言ってくれたわよね?"憧れてるなら、自分を変えたいなら......進みたい道を進めばいい。余所見してるこの時間こそ、君の選択肢を狭めているんだよ"って」
「......え、あ、あぁそうだね。そんなこと......あったね」




 にこの言った言葉は確かに俺が放った言葉で、あの時の情景が鮮明によみがえってくる。夕焼けの神田明神で、俺はμ`sに入るか、”こんな私が”アイドルできるのか悩んでいたにこ(・・)に俺は言った。俺の言葉が相当響いたのか。次に日には加入していて…。




だけど、何か違う。それが俺には何なのかわからなかった。



「どうしたの?顔色が悪いわよ?」
「そ、そうか?昨日あまり寝てないせいなのかもな」
「一度…寝たらどう?ほら、()の太もも枕にしていいから」



 そう言われて遠慮しないわけがない。急激な眠気に耐えられなくなった俺は、欠伸を噛み殺して正座して誘ってくるにこに近づき、ゆっくりその太ももに頭をゆだねる。






にこの甘い匂いや、ほっそりした太ももの割には柔らかすぎる(・・・・・・)感触。あれ?にこってこんなにご飯(・・)みたいな匂いのする女の子だっけ?、という思考を最後に、俺の意識は泥の奥深くに沈んでいった。



















俺は......何も気づいていなかった










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